TikTok、“醜い外見”のユーザー動画はオススメから排除していた?

    TikTok
     
    人気動画共有プラットフォームTikTokが、“醜い外見”のユーザーが投稿した動画はオススメに出てこないようにする、内部関係者向けのポリシーを密かに設けていたことが発覚しました。

    ビール腹もNG?

    ニュースサイトThe Interceptが公開したTikTokの内部文書から、想像もつかないようなポリシーに基づいて、同アプリがユーザーにオススメされる動画をコントロールしていたことが明らかとなりました。
     
    大手Webサービスやアプリには、不適切なコンテンツが表示されないように目を光らせる、コンテンツ・モデレーターと呼ばれる“監視人”が存在します。
     
    彼らがいかなるガイドラインに基づいて行動するのかは企業によって異なりますが、TikTokの場合、“醜い外見”のユーザーはなるべく目立たせないようにする規定が設けられていました。
     
    小人症を含む先天性の病気、不自然な体型、不細工、シワだらけ、眼疾患、明らかなビール腹など、具体例はかなり細かく指定されていたようです。また、貧乏そうなユーザーが投稿した動画も排除の対象となり、ひび割れた壁や古びた装飾などが映り込んだり、スラム街のような寂れた場所で撮影されていたりしないかがチェックされていたことも分かりました。

    プラットフォーム管理で問題続く

    ユーザーのアプリ体験を向上させるための手段か、あるいはTikTokの言うように「虐めを防ぐ目的」で設けられたものかは謎ですが、このようなガイドラインが倫理的な問題を抱えているのは明白でしょう。事実、TikTokは問題となったポリシーが米国外向けのもので、すでに変更済だと発表する事態に追い込まれています。
     
    TikTokは過去にも、LGBTQや身体障碍者ユーザーの投稿を制限したり、中国政府のウイグル人収容所を問題視した少女のアカウントを一時的に利用停止にしたりといった行動が問題視されてきました。
     
    また先日はiOSアプリで、ユーザーに断りなくペーストボードの情報を読み取っていたことも発覚したばかりです。
     
     
    Source:The Intercept,THE VERGE
    (kihachi)

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    この記事を書いた人

    丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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