無料視聴期間が切れた後Apple TV+に月額600円を支払う？

 
Appleは昨年11月に、独自の動画配信サービスApple TV+を開始しましたが、当初から「無料視聴期間が終わった後、どのくらいの人々が有料会員となるのか」という疑問がささやかれてきました。視聴できるコンテンツの数が少ないためです。
 
最近実施された調査では、人々の発言と行動に大きな差があるという、興味深い結果が示されています。

7日間のトライアル後に有料会員となったのは28％

顧客に向けて、それぞれに最も適切かつ安価な動画配信サービスを発見・提案するFlixedが、1,000人強のApple TV+利用者を対象に調査を行ったところ、無料期間終了後に有料会員になると回答した率と、実際に有料会員になった率とに大きな開きが生じました。
 
調査協力者のうち約5分の1は、1年間の無料視聴期間対象者でした（該当Apple製品の購入者）。これらの人々の59％は、無料トライアル期間終了後に、有料会員（日本では月額600円）に切り替える予定だと回答しました。
 
しかし残り5分の4、つまり無料トライアル期間が7日間だった人々のうち、実際に有料会員となったのはわずか28％でした。

月額1ドルでも「高い」

一方、Apple TV+で視聴可能な各コンテンツに対する満足度は比較的高く、10点満点中平均約7点でした。しかし金銭的に見合わないと考えている人も多く、無料視聴期間終了後に有料会員へと切り替えなかった人々の多くは、月額1ドルでも払いたくない、と答えています。
 
ただし有料会員となった人々の33％は適正価格を5ドル（米国での価格は4.99ドル）と答えているほか、10ドル以上払ってもいいという人も11％存在します。

一番人気は「The Morning Show」だが…

Appleの宣伝が功を奏したためか、「The Morning Show」が視聴のきっかけになったという回答が目立ち、回答者の54％が同シリーズのエピソードを最低でも1話は視聴したと答えています。これは2番人気の「For All Mankind」の24％を大きく上回っています。しかし1番人気の「The Morning Show」ですら、視聴したことがあると答えた人の44％が、全エピソードを見終わっていません。
 
しかも満足度では、「The Morning Show」は8位となっています。最も高評価を得たのは「Helpsters」でした。
 

現在の有料会員数は1,000万人以下との予想も

ただし7日と1年とでは同じトライアルといっても期間の長さにかなりの差があるため、1年の無料視聴の後では28％よりも多くの人々が有料会員となる可能性はあります。
 
なおBernsteinのアナリスト、トニー・サコナギ氏は、Apple TV+の現在の有料会員数を1,000万人以下と見積もっています。
 
 
Source:Flixed via 9to5Mac
(lunatic)