台湾Foxconn、コロナウィルスの影響下で生産に遅れはなしと主張


     
    猛威をふるう新型コロナウィルスのスマホサプライチェーンへの影響が懸念されていますが、iPhoneの組み立てを担う台湾Foxconnは、「デバイス生産に遅れはない」とのコメントを発表しました。

    Foxconnはすでに対策を講じている

    「特定の生産活動についてコメントはしないが、全世界の生産義務を果たし続けるための対策は講じてある」とFoxconnは現地時間の28日述べました。
     
    新型コロナウィルスは中国本土で132人を死に至らしめており、感染者数は国外を含めて6,000人近くにのぼっています。
     
    中国当局は、ウィルス感染の拡大を防ぐため、旧正月を本来の3日後である2月2日へと変更しました。

    状況の全貌はまだ見えず

    Foxconnは新型コロナウィルス感染者が最も多く出ている中国・武漢市に大規模な生産施設を持っていますが、現在休日スケジュールで運営しており、すべてのビジネスが通常運転に戻るまでその状態を継続するとのことです。
     
    Appleのティム・クック最高経営責任者(CEO)は、「状況の全貌は見えておらず、まだ多数のデータポイントを収集しており、厳重なモニタリングを行っているところだ」とReutersにコメントしています。
     
    Appleは武漢市にサプライヤーを抱えていますが、クックCEOによれば代替サプライヤーが存在するとのことです。
     
    旧正月が終わったとしても、武漢市外の生産施設は2月10日までは運営が開始されないことをクックCEOは明らかにしています。
     
    AppleのAシリーズチップの生産を担う台湾TSMCは、中国の上海市と南京市に生産施設を構えていますが、今のところ稼働に影響はないことがわかっています。TSMCは、過去14日以内に湖北省を訪れた従業員は自宅待機するよう促しています。
     
     
    Source:Reuters 
    Photo:Nadkachna/Wikimedia Commons
    (lexi)

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    この記事を書いた人

    ARラボ出身の猫愛好家。往年のMacユーザーで、iPhone使用歴は10年以上。

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