【CES 2020】TCL、自社ブランドで5Gモデル含むスマホ3モデルを発表
2019年にTracFoneブランドで初めてスマートフォンを発売したTCLが、今年はTCLブランドで3モデルのスマートフォンを発表しました。うち1モデルは5G対応です。
クアッドカメラ搭載、ディスプレイに自信
TCLは現地時間1月6日、米ラスベガスで7日より開催される北米最大の家電展示会「CES 2020」に先駆け、スマートフォン3モデル「TCL 10L」「TCL 10 Pro」「TCL 10 5G」を発表しました。TCL 10 5Gは5G対応モデルです。
正式な発表は、2月にスペイン・バルセロナで開催されるMobile World Congressで行うとのことで、詳細なスペックは明かされませんでしたが、3モデルとも背面に4個のカメラを搭載していることはわかっています。
TCLはテレビで知られるメーカーであり、スマートフォンにおいてもディスプレイの美しさを強調。3モデルが搭載するディスプレイはNXTVISIONビジュアル・テクノロジーにより、明るさや鮮やかさを実現していると説明しています。
画面下に指紋認証システムを埋め込んだTCL 10 Pro
「TCL 10L」のフロントカメラはピンホール式で、画面の左上に開いた小さな穴にカメラが埋め込まれています。背面のクアッドカメラは4,800万画素となっています。
「TCL 10 Pro」はエッジがカーブしたAMOLEDディスプレイを搭載し、小さなノッチにフロントカメラが収められています。背面のクアッドカメラは6,400万画素です。
「TCL 10 5G」は名前の通り5G対応で、背面のクアッドカメラは6,400万画素となっています。フロントカメラはTCL 10Lと同じくピンホール式です。チップセットはSnapdragon 765 SoCを搭載しています。
説明はありませんでしたが、実際のモデルや記者発表の写真を見る限り、TCL 10LとTCL 10 5Gは背面に指紋認証スキャナーを搭載、TCL 10 Proは画面下指紋認証システムを採用しているようです。
500ドル以下からの価格設定
3モデルの北米での発売時期は2020年第2四半期(4月〜6月)で、その他の地域でも年末にかけて発売していくとのことです。そして価格は、3モデルとも、ストレージが最も少ないモデルについては500ドル以下になるとしています。
折りたたみスマホも開発中
TCLはまた、折りたたみスマホと、ARメガネ「Project Archery 2.0」を開発中であることも明かしました。ただしこれら2製品については、まだ商用化は決まっていないとのことです。
さらに2020年は、ヘッドホンに力を入れていくと発表しました。現在はAppleのAirPodsが牽引する完全ワイヤレスイヤホン市場に特に注目しており、「SOCL」「ACTV」の2つのシリーズで展開していくとのことです。ワイヤレスイヤホンについては、ノイズキャンセリングや防水に加え、今後はバイオメトリックセンサーを搭載、体調管理などが可能なモデルも開発していくとしています。
(lunatic)