Googleのサンダー・ピチャイCEO、年俸2億円は多い?少ない?

    サンダー・ピチャイ

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    故スティーブ・ジョブズ氏の年俸が1ドルだったのは有名な話ですが、世界をリードするテック企業の最高経営責任者(CEO)の年俸は、世間が思うほど莫大ではありません(少なくとも見かけ上は)。GoogleのCEOであるサンダー・ピチャイ氏の給与が、2020年から2億円に引き上げられることが分かりました。

    大幅アップでも2億円?

    GoogleでCEOを務めるサンダー・ピチャイ氏の年俸が200万ドル(約2億円)へとアップした理由は、19年12月から親会社のAlphabetでもCEOを兼任するためです。これに伴って、創業者のラリー・ペイジ氏とセルゲイ・フリン氏は直接的な経営から退くことになります。
     
    なお、ピチャイ氏がGoogleのCEOに就任した時の年俸は65万2,000ドル(約7,040万円)でした。

    株式報酬というトリック

    他でもないGoogleのトップの報酬が大幅上昇しても2億円と聞いて、訝しむ一般人も少なくないでしょう。大企業の役員の報酬は、年間給与だけではありません。
     
    ピチャイ氏は今後3年間、2億4,000万ドル(約260億円)相当の株式報酬を受け取ることが分かっています。また、2016年にも2億ドル(約220億円)相当の報酬をやはり株式で受け取っています(2018年には「貰いすぎ」として辞退)。
     
    同じように、Appleのティム・クックCEOも年俸こそ1,570万ドル(約17億円:2018年)ですが、Appleによる株式報酬は含まれていません。株式を含むと同氏の資産は、2017年時点でおよそ6億2,370万ドル(約655億円)と見積もられています(クック氏の名誉のために言えば、同氏は報酬の一部を何度も寄付しています)。
     
     
    Source:Bloomberg,Reuters
    Photo:Flickr-vuhung
    (kihachi)

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    この記事を書いた人

    丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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