Spotify、友人の好みが反映される検索タブを試験中
Spotifyは「Tastebuds」と呼ばれる友人が聴いている音楽を見つけるための新しいタブをテスト中だと報じられています。この検索タブが実用化されればSpotifyが音楽SNSとして重要な役割を担う可能性も出てきます。
差別化で競争を優位に
SpotifyはApple Musicと激しい競争を繰り広げており、様々な独自サービス、類似サービスの提供を通じてApple Musicとの競争を優位に進めようとしています。今回テストが始まったのが確認された「Tastebuds」は友人と音楽を一緒に楽しめるような機能であり、Apple Musicの友人のフォロー機能を意識したものなのは間違いないでしょう。
Apple Musicのユーザーの多くがiPhoneユーザーであり、Androidスマートフォンユーザーへの広がりに欠けることから、こうした友人との繋がりという点ではSpotifyが優位に立ちやすい部分でもあります。SpotifyはこれまでSNS機能に対して消極的な姿勢を見せていたのですが、テストされている機能が本格的に実装されればSpotifyがこの分野で一歩リードするかもしれません。
音楽SNSの失敗
Appleは過去に音楽SNS「Ping」を提供していましたが、全く利用者が集まらずに撤退しています。それ以来、SNSへの参入に消極的な姿勢を続けていたのですが、Apple Musicが多くの加入者を集めたことで、再び音楽SNS的な機能を復活させようとしています。ただ前述のようにApple Musicの加入者の大半がiPhoneユーザーであるという制約があり、SNS機能に広がりがある状態ではありません。
そこにiPhone、Androidスマートフォン向けアプリとして多数のユーザーを持つSpotifyが友人の好きな音楽を自分も聴けるような機能を実装すれば、Apple Musicに傾きかけた月額定額制の音楽配信サービスの競争にも影響を与えそうです。Spotifyの動向はサービスの発展という意味だけでなく、Apple Musicとの競合という面でも注目です。
Source:TechCrunch
(KAZ)