米国の消費者で1,000ドル以上のスマホを購入するのは10%未満であることが判明


 
調査会社NPDグループの携帯電話トラッキングサービスで得られた最新データから、米国の消費者で1,000ドル(約10万9,400円)以上のスマホを購入するのは10%未満に限られることが明らかになりました。

ハイエンド機を購入する消費者は都市部に集中

1,000ドル以上のハイエンドモデルを購入する消費者は都市部に集中しており、調査会社Nielsenが発表するDesignated Market Areas(DMA)のトップ10入りの都市(ニューヨーク、ロサンゼルス、シカゴ、フィラデルフィア、ダラス・フォートワース複合都市圏、ワシントンD.C.、ヒューストン、サンフランシスコ・オークランド・サンノゼ、ボストン、アトランタ)の消費者が、3分の1以上にあたる39%を占めていることがわかりました。
 
ニューヨークとロサンゼルスの消費者が、1,000ドル超えのデバイスを買う傾向が最も高いことも判明しています。
 
NPDのデータにより、米国では1,000ドル以上のスマホを購入するのは消費者全体の10%に満たないことが明らかになっています。

5Gがスマホの買い替えサイクルを促進するか

「消費者はスマートフォンをより長期に渡って使用するようになってきており、スマホ市場の課題となっている」と、NPD Connected Intelligenceの産業アナリストでエグゼクティブ・ディレクターのブラッド・アクユズ氏はコメントしています。
 
「製造業者とキャリアは5Gが買い替えサイクルを促進すると見ているが、(デバイスの)販売価格はまた別の障害となるかもしれない」
 
NPDのMobile Connectivity Reportによると、米国での消費者間の次世代通信規格5Gの認知率は高まりつつあるとのことです。2018年上半期終わりには44%でしたが、2019年上半期終わりには73%にまで上昇し、4人中3人が5Gを認知していることが明らかになっています。
 
33%のスマホ所有者が5G対応スマホの購入に興味を示しており、5Gはスマホの買い替えサイクル促進の一端を担っていると言えます。
 
 
Source:NPD
Photo:Apple
(lexi)

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