JDI、いちごから最大900億円の支援〜Appleからも200億円以上調達

    JDI ジャパンディスプレイ ロゴ

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    経営再建中の液晶パネル大手ジャパンディスプレイ(JDI)は12月12日、投資顧問会社いちごアセットマネジメントグループの「いちごトラストから、最大900億円の支援を受ける方向で話し合いを進めていると正式に発表しました。ロイターが報じています。

    Appleも216億円を支援

    JDI支援を主導してきた企業連合SUWAインベストメントホールディングスから年内に出資が得られない場合、最大800億円〜900億円を調達できるよう、いちごトラストと2020年1月中に契約を締結し、2月〜3月での資金調達完了を目指すとのことです。
     
    なおいちごアセットから400億円以上の支援を受けられることを条件に、取引先企業から2億ドル(約216億円)を調達する方向でも協議していることを明らかにしました。この取引先企業はAppleだと伝えられています。

    Appleへの白山工場売却も

    北國新聞は、JDIが白山工場の一部設備をAppleに売却することを検討している、と伝えています。
     
    白山工場は2015年に完成、2016年に稼働しており、建設費約1,700億円の大半をAppleが負担したとみられています。
     
    また、Appleの主要サプライヤーであるWistronも、JDIの資産の一部を購入する方針とも報じられています。

    いちご、最大900億円を支援

    またこの発表のあと、いちごアセットが進めている最大900億円のJDI支援策の内容も判明しています。ロイターが複数の関係筋から得た情報によれば、JDIはいちごアセットを引き受け先として1株50円で第3者割当増資を実施、400億円〜500億円の増資を受ける見通しです。
     
    支援予定額の残りについては、転換社債(CB)の発行で調達する模様です。

     
     
    Source:ロイター(1),(2), 北國新聞
    (lunatic)

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    この記事を書いた人

    元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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