故障の多いバタフライキーボード、消費者による集団訴訟は審理へ

バタフライキーボード

iFixit MacBook Pro 2016 バタフライキーボード
 
Appleは新しい16インチのMacBook Proでバタフライ型キーボードを廃止しました。バタフライ型のキーボードは故障などの問題が多いとされており、Appleも修理プログラムを用意しているのですが、このキーボードの問題に対して提起されていた消費者による集団訴訟が裁判所で審理されることになりました。

却下要求を認めない

2018年5月に初めて起きたバタフライ型キーボードに対する集団訴訟はこれまで手続きが進められてきましたが、Appleは訴えを却下するよう裁判所に求めてきました。しかしエドワード・ダビラ連邦地方裁判所判事はAppleの要求を認めず、バタフライ型キーボードの問題に対する「効果的な修正」を提供できなかったとの訴えを審理する必要があるとしました。
 
バタフライキーボード 特許
 
これでAppleは法廷において、消費者への補償の妥当性を証明(説明)する必要に迫られます。現在、Appleが提供する修理プログラムで交換されるキーボードもバタフライ型のキーボードであるため、この修理プログラム自体が妥当性を欠くと判断されれば多額の補償費用の負担を迫られる可能性もあります。また販売を継続しているバタフライ型キーボード搭載モデルの販売にも影響するでしょう。

今後は廃止の方向?

MacBook Air一部のMacBook Proは今でもバタフライ型のキーボードを搭載したまま販売されています。しかしこのタイプのキーボードに対する信頼性が揺らいでいることから、先日発表された16インチMacBook Proでは従来のシザースイッチ型キーボードに置き換わっています。このことからAppleもバタフライ型キーボードの不備は認識しているのでしょう。
 
iFixit 16インチ MacBook Pro 分解
 
そのため今後発表されるMacBookシリーズは順次従来型キーボードになると考えられます。そうなればバタフライ型キーボードを搭載するMacbookシリーズを購入したユーザーに対して、より効果的な修理プログラムを提供する必要があると裁判でも判断されるかもしれません。
 
 
Source:9to5Mac
(KAZ)

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