2019年7月〜9月の世界スマホ販売台数、iPhoneは前年同期比10.7%減

調査会社Gartnerによると、2019年第3四半期(7月〜9月)、世界のスマートフォン販売台数は前年同期比でマイナス0.5%でした。Huaweiが前年同期比26%増と大きく伸ばした一方、2018年モデル末期のAppleは販売が低迷しました。
スマホ販売低調には2つの理由
Gartnerは現地時間11月26日、2019年第3四半期の世界スマートフォン販売台数を発表しました。
2019年第3四半期の総販売台数は約3億8,748万台で、前年同期の3億8,907万台から約0.5%のマイナスを記録しています。
Gartnerは、世界のスマートフォン販売が低調である理由として、以下2つの要因を挙げています。
- 消費者が、高価格なプレミアムモデルよりも費用対効果が高く、低価格のローエンドでもない、ミッドレンジモデルを好む傾向にある。
- 5G普及の様子を見るため、2020年までスマートフォン購入の判断を先送りしている。
シェアトップはSamsung、Appleは3位
メーカー別販売台数でトップはSamsung(シェア20.4%)、2位がHuawei(シェア17.0%)、Appleはシェア10.5%の3位でした。
Samsung、Huawei、Oppoは前年同期から販売台数を伸ばしており、とくにHuaweiは前年同期比26%増と大きく伸びています。
米中貿易摩擦の中でHuaweiが販売を伸ばしたことについてGartnerは、販売台数の6割超を占める中国国内での販売体制の強固さ、対米摩擦により愛国心が刺激されたこと、サブブランドのHonorとNovaの成長などを挙げています。
また、消費者がミッドレンジモデルを好む傾向が、Samsung、Huawei、Xiaomi、OPPO、Vivoといったメーカーの販売を後押ししたと見られます。
iPhone11シリーズ好調で第4四半期は好転か
一方、Appleの販売台数は4,083万台で、前年同期比10.7%のマイナスとなりました。
Gartnerは、Appleがプロモーションや値引きを行いましたが、世界的な需要にはつながらなかった、と分析しています。
しかし、2019年9月に発売されたiPhone11シリーズの販売は好調であり、ブラックフライデーやサイバーマンデーもあって販売の伸びが期待される2019年第4四半期(10月〜12月)には、iPhoneの販売が好転する可能性があります。
Source:Gartner via 9to5Mac
(hato)