ストーカーアプリと称されたLike Patrol、AppStoreから削除


 
Appleは現地時間11月9日、App StoreからLike Patrolというアプリを削除しました。Like Patrolでは特定ユーザーのInstagram上のアクティビティを事細かに監視することができるため、「ストーカーアプリ」とも称されていました。Appleによる今回の措置は、InstagramがLike Patrolの開発者宛にアプリの停止通告の書面を送った数日後に実施されたものです。

Instagramのフォロー中タブは今年10月に廃止

最近までInstagramにあった「フォロー中」のタブはまだ記憶に新しいところです。
 
これは自分の友達がInstagram上でした「いいね!」や「コメント」などの履歴が表示される機能で、友達が気に入ったコンテンツを知ることで自分の興味も広げられるといった利点がありました。
 
しかし一方で、自分のアクティビティを他人に知られることを不快に思うユーザーからの批判的な意見も多く、今年10月に廃止となりました。

年間80ドルで任意のユーザーを「監視」できるアプリ

Like Patrolとは、「フォロー中」タブのような機能を持つアプリで、日本のApp Storeからは購入出来ません。
 
このアプリでは任意のユーザー、つまり「ターゲット」となるユーザーのInstagramでのアクティビティを追うことが出来ます。
 
ターゲットが誰かの投稿に対して「いいね!」やコメントをすると通知を受け取ることができ、リアクション先のユーザーの性別や、ターゲットがよくリアクションをするユーザーのリストまで表示します。
 
Like Patrolは17歳以上で年間80ドル支払えば誰でも利用できますが、このアプリの運営会社によれば、実際にお金を払って利用しているユーザーは300人未満ということです。
 
アプリはApp Storeからは削除されたものの、既にインストール済みのユーザーが引き続きアプリを使用できているのかは不明です。
 
今回の措置を受け、Like Patrolの運営会社は、「このアプリはAppleのポリシーに違反していない、今後はLike Patrolをオープンソースで利用できるよう対応していく」と争う姿勢を示しています。
 
いずれにせよ、ユーザーはSNS上に情報をアップするという行為に潜む危険性を十分理解した上でSNSを利用していく必要があると言えます。
 
 
Source:CNET via Engadget
(Vivi)

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