Apple Cardの差別的な限度額、ゴールドマン・サックスは再与信を実施へ

Apple Card

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AppleとGoldman Sachsが共同で発行するApple Cardについて、性差別的とも捉えられそうな与信実態が明らかになり、問題となっています。この問題に対してGoldman Sachsは再与信で不自然な与信限度額の修正を実施するとしています。

意図しないバイアス

Apple CardはGoldman Sachsがユーザーのクレジットスコアなどを審査して与信限度額を決定します。この限度額の決定に性別が大きな影響を与えているのではないかとの疑いが浮上し、ニューヨーク州が調査に乗り出す事態に発展しています。
 
この疑念に対してGoldman Sachsは「意図しないバイアス」が与信結果に影響を与えたとコメントしています(夫の家族カードを使っている場合に大きな影響が出る)。そもそもApple Cardの与信に性別や婚姻状況は加味されないとしており、意図しない要因で主に女性が与信上の不利を受けてしまったと説明しています。
 
Apple Card 使い方
 
なおGoldman Sachsはこの問題を受けて、与信限度額が適切ではないと思った時はWalletアプリ内からサポートへと連絡し、チャットで再審査を請求できるとしています。

Appleはノーコメント

Goldman SachsとともにApple Cardを運営するAppleは、同社が多様性を重んじることを内外にアピールしているにも関わらず、この性差別的とも捉えられる与信問題について何もコメントを出していません。技術的な問題はGoldman Sachsが対応することになっているのかもしれませんが、Appleブランドで発行するカードの問題でもあるため、Appleが何らかの発表をすべきとの意見もあります。
 
Apple Cardはスマートで便利と高評価を受けており、この問題がすぐにカード事業の先行きに影響を及ぼすことはないでしょう。しかしAppleが対応を間違えれば、将来的に同社にとって不利な状況が生まれる可能性もゼロではなさそうです。
 
 
Source:9to5Mac
(KAZ)

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