Apple Cardの承認基準に女性差別?NY州当局が捜査に踏み切る


 
8月より米国で発行が始まったAppleのクレジットカードApple Cardですが、その利用可能枠の決定が性差別に基づいている可能性があるとして、ニューヨーク州当局が捜査を開始しました。

同じ条件なのに妻の20倍の利用可能枠

発端はWebデベロッパーのデビッド・ハインマイアー・ハンソン氏のTwitterへの投稿です。ハンソン氏が妻と一緒にApple Cardを申請したところ、2人はほぼ同じ条件(クレジットスコアなど)であるにも関わらず、ハンソン氏の利用可能枠は妻の20倍でした。
 

 
ハンソン氏の投稿に対し別のTwitterユーザー、キャスリン・エックル氏も「夫よりも私のほうが、クレジットスコアが高いのに、1度目は発行を拒否された。電話をかけ、再申請すると、今後は夫よりも利用可能枠が低かった。Goldman Sachsからは『アルゴリズムの問題なので我々はどうにもしようがない』との説明を受けた」と投稿しています。ほかにも複数、同様の投稿がありました。
 

問題はアルゴリズムか

Appleの共同創業者であるスティーブ・ウォズニアック氏もハンソン氏の投稿に対し、同氏も妻よりも10倍高い利用可能枠が認められたと投稿しており、ハンソン氏は「システムは完全に壊れている。@tim_cook、なんとかしてください!」と訴えています。
 

 
一連のやり取りを見る限り、AppleとGoldman Sachsが女性を差別しているわけではなく、アルゴリズムに問題があるようです。

NY州金融局が捜査を開始

しかし「アルゴリズムのせい」と放置しておく訳にはいかないでしょう。ニューヨーク州金融局は現地時間11月9日、今回の件について捜査を開始すると発表しました。
 

Goldman Sachsが発行するApple Cardのアルゴリズムが決定するクレジット利用可能枠について、差別が行われている可能性があるようだ。ニューヨーク州の法律に反していないかどうか、またすべての消費者が性別に関わらず平等に扱われているかどうかを捜査する。

 
 
Source:AppleInsider,WYMT
(lunatic)

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