6年前にAppleに買収された企業が「Appleに買われるまで」の経緯を明かす


 
Appleが乗り換え案内アプリメーカーEmbark買収したと報じられたのは2013年のことですが、Embarkの創業者のデイビット・ホッジ氏が「Appleに買われるまで」の経緯を連投ツイートで明らかにしました。

買収の話は家族や友人にさえ話せなかった

Embarkの技術は、Appleの純正「マップ」に大きく反映されています。Apple「マップ」の乗り換え案内サービスは、日本では2016年10月から利用可能となっています。乗り換えサービスの利用可能領域は拡大を続けており、屋内マップも充実しつつあります。
 
Embark創業者のホッジ氏は、APIの改善策のピッチを行うためAppleの本社に招かれましたが、実はそれが買収のオーディションであったことが後でわかりました。ホッジ氏はAppleからもらった通行証の写真をあげています。
 


 
買収のプロセスは、非常に多くの事務処理を要するとのことです。ホッジ氏は、EmbarkがAppleに買収される際に必要となった書類の山をテーブル上に並べた写真を共有しています。
 


 
ホッジ氏はAppleの世界開発者会議(WWDC)に招かれましたが、Appleとの交渉に奔走していたためほとんどのセッションを見逃したといいます。
 


 
買収の準備をするのにかかった弁護士費用は195,000ドルに上りました。当時、買収が実現するかどうかまだ定かでない状況で、よく眠れない日々が続きました。Appleと買収交渉を進めていることは、家族や友人にさえ話すことが禁じられていたとのことです。
 


 
最終的に無事買収までこぎつけたホッジ氏ですが、その後も買収のことは誰にも話すことが許されなかったと明かしています。
 
買収の取引の一環としてAppleに入社したホッジ氏は、約3年間同社に在籍しました。ホッジ氏は現在、Stripeというフィンテックユニコーン企業にエンジニアとして務めている模様です。
 
 
Source:AppleInsider
(lexi)

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