Appleの広告担当副社長スティーブ・ダウリング氏が退社へ〜16年間勤務


 
Appleで広告担当副社長を務めるスティーブ・ダウリング氏が10月末で退社することが明らかになりました。同氏が現職に就いてから5年、Appleに入社してから16年での動きです。

「今この素晴らしい企業を去る時が来た」

ダウリング氏は、現職に就く以前はAppleで企業PRを10年間担当していました。同氏は創業者のスティーブ・ジョブズ氏の死後、ティム・クック氏が最高経営責任者(CEO)に就任したときからずっとAppleを支えてきました
 
今週ダウリング氏からApple従業員に対して送られたメモには「時は来た」と記されており、退職後に別の企業に移るわけではなく、主に家族と時間を過ごすことが明らかにされています。
 
「Appleで16年間を過ごし、数え切れないほどの基調講演、製品発表、PR上の危機を経験してきたが、今この素晴らしい企業を去る時が来たと思っている」とダウリング氏は語っています。
 
「これ(退社)はすでに長い間考えてきたことで、最近の製品発表サイクルの中でそれを鮮明に意識するようになった。Appleの今後の計画は万全で、チームはこれまでで最高レベルの働きをしている。時は来た」

ダウリング氏は元記者

ダウリング氏は、元々米メディアCNBCのシリコンバレー部署で記者を務めていた人物です。その後、同氏はAppleに入社し、同社が倒産の危機に瀕していた状態から業界のトップに上り詰めるまでをずっと見てきました。
 
Appleが対応を迫られた最近のPR上の問題には、中国の従業員の扱いに対する批判や、FBIからのiPhoneの暗号要求を退けたことへの非難などが挙げられます。
 
ダウリングの後任は、当面ワールドワイドマーケティング担当上級副社長のフィリップ・シラー氏が務める見通しです。Appleは社内外から適任者を探すとしています。
 
 
Source:Recode
Photo:Apple
(lexi)

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この記事を書いた人

ARラボ出身の猫愛好家。往年のMacユーザーで、iPhone使用歴は10年以上。

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