Macユーザーをターゲットにしたフィッシング攻撃が増加中
Appleブランドを使ったmacOSユーザーへのフィッシング攻撃の件数が、毎年30%〜40%増加していることが、大手セキュリティ企業Kasperskyの発表により明らかになりました。
すべてのMacユーザーが受けた攻撃の数はさらに多い?
2019年上半期、Apple IDのログイン情報の入力を誘導するフィッシング攻撃がおおよそ160万件発生した、とKasperskyが発表しました。
この数字は、あくまでKasperskyのセキュリティソフトウェアを使用するMacが受けた攻撃の数を表しているため、すべてのMacユーザーが受けた攻撃件数ははるかに多いと推測されます。
Kasperskyは、2015年にmacOSユーザーをターゲットにしたフィッシング攻撃の数の記録を開始しましたが、その件数は増加傾向にあるとされています。
2015年は852,293件の攻撃が記録されましたが、2016年には86%増となる150万件以上のフィッシング攻撃が発生し、2017年には400万件にまで跳ね上がっています。2018年もフィッシング攻撃の数は上昇し、730万件に達しています。今年は上半期だけですでに5,932,195件のフィッシング攻撃が発生したことがわかっています。
Kasperskyは、Apple IDのログイン情報の入力を誘導するフィッシング攻撃を別カテゴリとして記録していますが、その件数は2019年上半期だけですでに1,622,620件に達したことが明らかになりました。
よくあるフィッシング攻撃の手口とは?
米メディア9to5Macいわく、よくあるフィッシング攻撃の手口は以下の通りであるとのことです。
- ユーザーのAppleアカウントがロックされており、アクセスを回復するには承認を行う必要があると主張する
- 高額な購入履歴を送付し、キャンセルのためのリンクを添付する
- Appleサポートからのメールを装い、Macに問題が発見されたと主張する