Appleの自動運転車プロジェクトの新しいテスト走行車がクパチーノで目撃


 
Apple本社のある米カリフォルニア州クパチーノで、Appleの自動運転車プロジェクト「Titan」の新しいテスト走行車とみられる車両が目撃されました。車両のルーフ部分には、長方形の黒いカメラを確認することができます。

LiDARなし、カメラのみのシステムか

Appleはこれまで、LiDAR (Light Detection and Ranging)と呼ばれる、光を用いたリモートセンシング技術の一つで、パルス状に発光するレーザー照射に対する散乱光を測定し、遠距離にある対象までの距離やその対象の性質を分析する技術を用いた自動運転車技術の開発を行ってきたとされています。
 
Appleは2017年、LiDARを用いて行なわれた、歩行者や自転車走者を含む3次元空間の物体の検知についての実験結果を記した研究論文を発表しています。
 
しかしながら、今回目撃された新しいテスト走行車の仕様から、Appleの自動運転車プロジェクトの方向性が変わりつつある可能性が浮上しました。
 
車両のルーフ部分に取り付けられたシステムは、LiDARに頼らず、カメラのみで対象物の認識を行うと推測されています。
 
Appleのこの新しいプロジェクト開発の方向性は、Teslaの共同設立者のイーロン・マスク氏が今年4月に発言した「LiDARに頼っている企業はもう終わっている」との内容にも沿うものです。「(LiDARは)必要のない高価なセンサーだ。ひとつの付属物でも良くないのに、それをたくさん取り付けているようなものだ。ばかばかしい」
 

自動運転車プロジェクトは継続中か

Appleは、7月にTeslaで車内インテリアと外観担当ヴァイス・プレジデントを務めたスティーブ・マクマナス氏を新たに雇い入れたばかりです。
 
8月には、Appleが自動運転車のテストドライバー33人を新たに米カリフォルニア州で登録したとも報じられており、Appleの自動運転車プロジェクトは継続中であると推測することができます。
 
 
Source:The Last Driver License Holder via 9to5Mac
(lexi)

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