人間によるSiriの会話分析停止でアイルランド企業が300人以上を解雇か
アイルランド・コーク市を拠点とするGlobetechでは、契約社員が1回のシフトにつき1,000以上のSiriとユーザーの会話を分析するよう指示されていたことがわかりました。Appleが会話分析を終了したのに伴い、契約社員も突如解雇されたようです。
契約社員を解雇
AppleはユーザーとSiriとの会話の一部を世界各地の委託業者に送り、音声認識の精度向上に役立てていたと報じられた直後、会話分析の停止を発表しました。
Irish Examinerによると、Globetechでは300人以上が「データアナリスト」として、録音されたSiriの会話分析にあたっていましたが、8月中頃に突如契約終了を通告された模様です。ただしAppleおよびGlobetechは解雇した契約社員の人数を公表していません。
1回のシフトで1,000以上のSiri録音を解析
Globetechの元契約社員らは、1回のシフトにつき1,000以上のSiriの録音を聴くよう指示されていたと話しています。1つの録音は数秒程度の長さで、中には個人情報が含まれているものもあったものの、ほとんどがSiriに対する命令だったとのことです。
録音したユーザーの情報は分析にあたる社員たちには伏せられていたものの、人間が会話分析を行っていることをAppleがユーザーに伝えていない件について「プライバシー侵害を懸念していた」と元契約社員はIrish Examinerに語っています。
Appleは、現在は人間による評価を停止、今後は同意したユーザーの音声のみを評価すると発表しています。
Source:Irish Examiner via 9to5Mac
(lunatic)