Foxconn、ベトナムにiPhone組み立て工場建設~米中貿易摩擦など嫌気か

    foxconn フリー素材 flickr

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    現在ほとんどのiPhoneは中国で生産されていますが、将来的にはベトナムで組み立てられたモデルが登場するかも知れません。iPhoneの組み立てを請け負うサプライヤーFoxconnが、ベトナムでの工場建設を進めていることが分かりました。

    すでに土地購入し着工済

    iPhoneの組み立てを請け負うのはFoxconn、Wistron、Pegatronの3社で、このうちFoxconnは最大手のサプライヤーです。
     
    Foxconnは中国(深センに2カ所、上海、成都、鄭州、太原)に大規模な組み立て工場を設けており、インドで生産されている一部モデルを除けば、現在ほとんどのiPhoneが中国で組み立てられています。
     
    ところが、米中貿易摩擦の緊張の高まりや人件費の高騰などを受け、中国国外での生産を試みる動きが最近は目立つようになっています。ニュースサイトTechWebによると、すでにFoxconnはベトナムに生産ライン用の土地を購入し、工場建設を始めているそうです。
     
    今回の報道に先立ちReutersも昨年12月、「Foxconnが中国以外へのiPhone工場建設を検討しており、ベトナムとタイを最終候補地として絞り込んだ」と報じていました。

    Assembled in Vietnamはそう遠くない?

    iPhone生産をベトナムで行う上で最大の問題は原材料やパーツの輸入ですが、コスト増を受け入れてでも、リスク分散のために中国国外で工場を建設する必要に迫られているということでしょう。なお、FoxconnはインドでもiPhone Xなどの量産が報じられています。
     
    早ければ、2020年に登場するiPhone12(仮称)から「Assembled in Vietnam(ベトナムで組み立て)」の文字が確認できるかも知れません。
     
     
    Source:TechWeb
    Photo:Flickr-iphonedigital
    (kihachi)

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