【注意】モバイルバッテリーによる事故が増加中!消費者庁が注意呼びかけ

独立行政法人製品評価技術基盤機構 モバイルバッテリー

独立行政法人製品評価技術基盤機構 モバイルバッテリー
 
消費者庁が、モバイルバッテリーの発熱によるやけどや火災などの事故が増加している、と注意を呼びかけています。購入時にPSEマークを確認するほか、衝撃・圧力・熱が加わらないよう取り扱いにも注意が必要です。

モバイルバッテリーの事故が急増中!

消費者庁が7月31日に公表した資料によると、2013年6月から2019年6月までの6年間で、モバイルバッテリーによる事故が162件報告されており、事故件数は増加傾向にあります。
 
2018年は過去最多の76件、2019年に入ってからの6カ月間だけでも29件の事故が報告されています。
 
消費者庁 モバイルバッテリー 注意喚起
 
162件の事故のうち、「発煙・発火・加熱」が78件、次いで「火災」が39件発生しています。
 
消費者庁 モバイルバッテリー 注意喚起
 
消費者庁は、電車の中でモバイルバッテリーが突然火を吹き、電車が停車し消防が駆けつけた事例や、新幹線の中でモバイルバッテリーが破裂してやけどを負った事例などを紹介しています。

便利なモバイルバッテリー、正しく使用を!

モバイルバッテリーには、iPhoneなどと同じリチウムイオン電池が使われています。
 
リチウムイオン電池は、軽量で大容量高出力、自己放電による容量低下が少ないといったメリットがありますが、正しく使わないと事故につながります。
 
消費者庁は、モバイルバッテリーの事故予防のために、以下8つの注意事項を挙げています。
 

1. リコール対象製品でないかを確認

手元の製品が、消費者庁のリコール情報サイトに掲載されていないかを確認しましょう。
 

2. PSE マークを必ず確認

モバイルバッテリーは電気用品安全法の規制対象となっており、2019年2月から、PSEマークのついていないモバイルバッテリーは国内で販売禁止となっています。
 
PSEマーク 経済産業省
 

3. 強い衝撃、圧力を加えない、高温の環境に放置しない

衝撃、圧力、熱によって、バッテリー内部のセパレータが破損し、発煙・発火する原因となります。車の中に置きっぱなしにするのも非常に危険です。

 

4. 充電中は周囲に可燃物を置かない

万が一、充電中に発火しても火災が拡大しないよう、周囲に燃えやすいものがない場所で充電しましょう。

 

5. 膨張、発熱、異臭を感じたらすぐ使用中止

モバイルバッテリーに変形、変色、発熱、異臭やその他異常が見られたら、すぐに使用を中止しましょう。内蔵電池が破損したまま使うと、破裂や発火の原因になります。

 

6. 充電コネクタの破損・水濡れに注意

充電コネクタが破損・変形していたり、水分がついていると、内部の端子部がショートする場合があります。

 

7. 公共交通機関の持ち込み規則に注意

飛行機では多くの場合、モバイルバッテリーは預入れ荷物に入れることが禁止されています。機内持ち込みについては、各航空会社に確認しましょう。

 

8. 使用済みモバイルバッテリーはリサイクルか正しく廃棄

家庭ごみに出すと、清掃車で回収する際に火災が発生する恐れがあります。使い終わったモバイルバッテリーは、端子部分をビニールテープなどで覆って絶縁した上で、家電量販店はホームセンター、製造メーカーなどで正しくリサイクルしましょう。
 
廃棄する場合は、製造メーカーや販売店に回収しているか確認し、不明の場合は各地方公共団体の指示に従ってください。

リコール品の危険性がわかる動画

以下の動画は、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)が公開した、リコール製品のモバイルバッテリーが発火した事故の再現実験の様子です。
 
モバイルバッテリーから炎が吹き上がる様子や、モバイルバッテリー内部の構造が確認できます。
 

 
 
Source:消費者庁
(hato)

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この記事を書いた人

2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

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