Apple Musicサービス責任者「最高になりたい、それは最大でなくてもいい」

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Apple Musicサービスの責任者オリバー・シュッサー氏がBillboard誌のインタビューに応え、また関係者も彼について同誌にコメントし、それが記事となっています。この記事からはシュッサー氏の性格、哲学がApple Musicの成長を支えていることが垣間見えます。

アルゴリズムだけではダメ

Apple Musicはサービス開始以来、人間によって作られたプレイリストを契約者に提供しており、これがApple Musicの最大の特徴であり、魅力の一つにもなっています。このプレイリストのレコメンド機能を完全にアルゴリズムに任せることは「私たちが世界を見る方法ではありません」とオリバー・サッシュ氏は断言します。
 
Apple Music トップアルバム 2019/2/12
 
また「プレイリストがどのようなものか、将来のスーパースターは誰なのかを人々に推薦する責任がある」としてこれからも人間によるプレイリストの作成やユーザーへのレコメンド機能を続けていくことを明言しています。同氏はアルゴリズムだけに頼り効率化されたサービスよりも、そこに人間が介在することに大きな意味を見出しているようです。
 
ちなみに最大のライバルであるSpotifyを念頭に置き、Apple Musicの成長力がSpotifyを大きく上回っている中でも 「私たちはただ最高になりたいのです。それは最大である必要はありません」とし、Spotifyに追いつくために何かをしている訳ではないと話します。

冷静でバランスの取れたリーダー

インタビューの内容からもシュッサー氏の冷静さが伝わってくるのですが、周囲の人々も彼のことを冷静な人物で気遣いのできるバランスの取れたチームのリーダーだと評価しています。結果としてシュッサー氏をApple Musicでするべきことを着実にこなし、チームを率いるのに最適な人材であると多くの人が評価しています。
 
Spotify Apple Music
 
その結果として彼がサービスの責任者に就任してからの一年でApple Musicの加入者数は4,000万人から6,000万人に急成長しました。シュッサー氏はインタビューでも契約者数には拘らない姿勢を示していますが、彼の成果はこの契約数の増加が示しているのは間違いないでしょう。
 
 
Source:Billboard
(KAZ)

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