米司法省、ソフトバンク傘下のSprintとT-Mobileの経営統合を承認

Sprint T-Mobile ソフトバンク

Sprint T-Mobile ソフトバンク
 
米司法省は現地時間7月26日、ソフトバンクの小会社で契約者数アメリカ第4位の通信キャリアSprintと、第3位のT-Mobileの経営統合を承認しました。統合規模は260億ドル(約2兆8,260億円)にのぼります。

5月にFCCが認可意向を表明

両社間では2018年4月にすでに合意に至っていますが、規制当局の認可に時間がかかっていました。米メディアThe Vergeによれば、米連邦通信委員会(FCC)が5月、5Gネットワーク展開を加速させることを条件に、SprintとT-Mobileの経営統合を承認する意向を表明。今回の司法省の認可により、ようやくゴーサインが出たことになります。

Dishが第4のキャリアに

司法省は第3位と第4位のキャリアが統合することで、市場競争のバランスが崩れることを懸念し、新たな「第4」の通信キャリアを作るという条件を提示していました。それが衛星テレビ事業を手掛けるDishによるBoost Mobile、Virgin Mobile、Sprintのプリペイド事業および一部の周波数の買収です。
 
またT-MobileSprintは少なくとも2万の基地局と数百の小売店舗をDishに売却するとともに、T-Mobileは今後7年間、Dishが同社のネットワークを使用することを認めています。
 
この発表を受けてDishは26日に、アメリカの第4のワイヤレス通信キャリアとなることを正式に表明しました。Dishは2023年6月までに、アメリカの人口の70%に5Gネットワークを提供するとしています。

 
 
Source:The Verge,9to5Mac,Dish
(lunatic)

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この記事を書いた人

元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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