Xiaomi、「Fortune 500」入り記念して従業員2万人に自社株プレゼント

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米Fortuneが総収益の高い順に世界上位500社をランク付けする「Fortune Global 500」入りしたことを記念し、中国の大手スマートフォンメーカーXiaomiが2万人以上の従業員に1,000株の自社株式を付与する予定であることが明らかとなりました。

トップ500に初ランクイン

世界スマートフォン市場で5位につけるXiaomiは、長らく世界最大級のユニコーン企業(評価額10億ドル以上の非上場ベンチャー企業)でしたが、18年7月に香港で上場を果たしています。
 
Fortune Global 500にランクインしたのを受け、Xiaomiが2万人を越す従業員にそれぞれ付与する1,000株は、24日の終値(9.10香港ドル)をベースとした計算で9,100香港ドル(約126,000円)に相当します。
 

fortune global 500

 
なお、2018年にXiaomiの総収益は約264億4,350万ドル(約2兆8,560億円)となり、同ランキングでは468位となりました(テクノロジー企業では35位)。ちなみに、Appleは2,655億9,500万ドル(約28兆7,920億円)を稼ぎ出し、11位につけています(テクノロジー企業では1位)。
 
fortune global 500

値上がり見込んで持ち続ける手も

会社からの報酬を現金の代わりに株で受け取る制度は、海外ではインセンティブとして盛んに活用されています。Appleも15年以降、それまで幹部のみに限定してきた株式賞与の対象をすべての従業員に拡大しています。
 
株の値動きに大きく左右されるために受け取る側にはリスクも伴いますが、保有している株が何倍にも値上がりすれば、現金で受け取るよりも多くの利益が見込めます。
 
例えば、スティーブ・ジョブス氏が復帰した97年7月7日に13.81ドル(約1,490円)だったApple株は、19年7月7日に株式分割前で2,662.10ドル(約287,500円)と、22年間で200倍近くになっている計算です。
 
Xiaomiの株価は上場直後に付けた21.80香港ドル(約3,000円)をピークに、執筆時点(19年7月24日)では約60%減の9.11ドル(約1,300円)に落ち着いていますが、いつかAppleのように大きく浮上する日は来るのでしょうか。このまま保有して株長者を狙うか、続落を見越して現金に替えるかは従業員次第です。
 
Source:WSJ,Fortune Global 500,日本経済新聞
(kihachi)

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この記事を書いた人

丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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