Twitter、望まぬリプライを個別に非表示設定できる機能をテスト開始へ

Twitterは11日、自分のツイートに付いたリプライ(返信)のうち、表示したくないものだけを選択して非表示にできる機能をカナダでテストすると発表しました。
ユーザー同士のやり取りを健全化
自身のアカウントでリプライを個別に非表示にできる機能は、俗にいう“クソリプ”対策だと考えられています。
これまで望まないリプライに対処するには、通報を除けばブロックかミュートしかありませんでした。しかし、ブロックでは相手の感情を逆撫でしかねませんし、ミュートでは問題のリプライが他のユーザーに見えてしまいます。こうした事情を踏まえると、リプライ非表示はTwitterユーザーが待ち望んでいた機能だとすら言えるでしょう。
リプライを個別に隠したい場合は、右上のメニューから「リプライを隠す」を選択するだけです。

リプライが隠されると、ツイートの右下に「ツイート主が隠しているリプライを見る」といった選択肢が表示されるようになります。隠されたツイートは誰でも閲覧できます。
カナダで試験的に実装するにあたり、Twitterは自社ブログで「妨害、無関係、不快なリプライは、人びとの議論を脱線させてしまう」とし、「会話を始めた本人たちがある程度コントロールすべきだと考えている」との見解を示しました。これはジャック・ドーシー最高経営責任者(CEO)の「やりとりされる内容を最大限にまで健全化する」といった考えとも一致します。
積極的な変革で業績好転
業績が低迷し一時期は身売りが噂されたTwitterですが、2018年には通期で初の黒字を達成、2019年第1四半期(1~3月)も売り上げ高や月間アクティブユーザー数が市場予想を上回って増加と、最近は経営が好転しつつあります。
英語圏で文字上限数を280文字に倍増、他にも「いいね」ボタンの廃止やフォロワー数を目立たせないようにする計画を有するなど、様々な変革を積極的に推し進めていることが奏功しているようです。
Source:Twitter,Reuters,WIRED
(kihachi)