Samsung、第2四半期の営業利益は56%減の見通し

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Samsungは5日、2019年第2四半期(4~6月)の営業利益見通しを発表、前年同期比で56%減としました。収益を牽引してきたメモリーチップ事業の減速が響いたとされています。

3期連続で大幅減

世界スマートフォン市場で最大のシェアを有するSamsungですが、収益の核となる事業はスマートフォンではありません。
 
2019年第2四半期の営業利益見通しを6兆5,000億ウォン(約6,000億円)としたSamsungの発表は、同社の収益がいかにメモリーチップ特需に支えられてきたかを如実に示しています。
 
2018年第3四半期(7~9月)こそ営業利益は過去最高の17兆5,700億ウォン(約1兆6,200億円)となったものの、その頃から「業績のピーク」が噂されていたとおり、続く第4四半期(10~12月)は前年同期比29%減、翌2019年第1四半期(1~3月)も60%減と、これまでにも急激な落ち込みが目立っていました。

Appleからの返金も

Samsungは詳しい減速理由を明らかにしていませんが、今期は以前から指摘されてきたメモリーチップ価格の下落やディスプレイの需要鈍化傾向に加え、米中貿易摩擦によるHuawei向けのメモリーチップ出荷減少が供給過剰を引き起こし、収益悪化に拍車をかけたと考えられています。
 
また、米中貿易摩擦とは別に日本の対韓輸出規制が深刻化すれば、メモリーチップ価格や需要に更なる影響が及ぶ可能性もあり、2019年下半期の営業利益も楽観視できない状況が続きそうです。
 
事前の観測どおり、iPhone向けの供給が予定されていた有機EL(OLED)ディスプレイについて、当初合意していた目標枚数をAppleが達成できなかったため、同社から8,000億ウォン(約870億円)の返金を受けたことも明らかになりましたが、数千億円レベルの利益減を前にしては“焼け石に水”でしょう。
 
 
Soruce:CNBC,Reuters(1)(2)
(kihachi)

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丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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