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2019年6月29日 15時09分

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中国BOE、液晶ディスプレイでも指紋認証センサー埋め込める技術を開発

galaxy s10 指紋認証
 
次世代デザインとして注目を集める「ディスプレイ埋め込み指紋認証」ですが、コスト面や技術的な問題などから、現時点では一部のスマートフォンに採用されるに留まっています。しかし、将来的には安価な液晶ディスプレイ(LCD)採用モデルにも搭載が可能になるかも知れません。

安価なスマートフォンにも門戸開放

これまで指紋認証センサーをディスプレイ下に埋め込むには、ディスプレイが有機EL(OLED)でなければならないとされてきました。発光体そのものが光るのでディスプレイが薄いOLEDと異なり、LCDはディスプレイ下にバックライトを搭載する必要があるためです。
 
しかし、中国のディスプレイ企業BOEが発表した新技術では、光学式の指紋認証センサーを従来のLCDにも埋め込むことが可能です。もし市場に流通することになれば、これまではOLED採用のハイエンドモデルに限られていたディスプレイ下での指紋認証が、ローエンド~ミッドレンジのLCDスマートフォンにも開かれることになります。
 
スマートフォン業界が徐々にOLEDへと舵を切りつつあるとはいえ、2018年に出荷された14億5,600万台のスマートフォンのうち約85%がLCDを採用したモデルだと考えられており、業界全体では依然としてコストの低いLCDが選択される傾向にあります。
 
BOEによれば、2019年終わりまでには埋め込み型指紋認証センサーに対応したLCDの量産に取り掛かるとのことで、早ければ2020年からローエンド~ミッドレンジのスマートフォンでも積極的な採用が始まりそうです。

iPhoneはどうなる?

もともと埋め込み型の指紋認証センサーは、ディスプレイのアクティブ領域を最大限確保する目的から生まれたアイデアで、Samsungが先陣を切って開発に取り組んできました(SamsungはGalaxy S10で超音波式の埋め込みセンサーを採用。初めてスマートフォンに採用したのは中国メーカーVivo)。
 
今回、ローエンド~ミッドレンジの価格が手頃なスマートフォンにも門戸が開かれたことによって、指紋認証用の物理ボタンが用意された旧来型モデルは、時代遅れの象徴とされる可能性があります。そうなると、トレンドに敏感な消費者から嫌われるのを避けるため、スマートフォン業界全体が争うようにディスプレイ埋め込みタイプの指紋認証を採用することになるかも知れません。
 
iPhoneで指紋認証ではなく顔認証(Face ID)を採用しているAppleは高みの見物か、それともQualcommとの和解指紋認証に回帰するのか、今後の動向に注目が集まります。
 
 
Source:DigiTimes,GSMArena
Photo:Samsung
(kihachi)

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