スマホの使いすぎで未来の人類はこうなる?衝撃的な予想図が登場

3dモデル 進化 人類 スマホ

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我々の日常生活にスマートフォンやPCといった電子デバイスの存在は欠かせません。しかし一方で、使いすぎは心身ともに影響を及ぼすと言われています。仮にこのまま電子デバイスの使用時間が伸び続ければ、我々の身体に何かしらの変化が現れても不思議ではありません。未来の人類は一体どうなっているのか、本気ともジョークともつかない奇っ怪な3Dモデルが話題を集めています。

スマホの過度な使用に適応した結果

様々な科学的知見を取り入れ、健康食品やスキンケア商品などを販売するMaple Holisticsが公開した3Dモデルの名前はミンディ、人間の女性です。
 
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背中は大きく曲がり、脳の退化や頭蓋骨の変形に伴って頭は平らに、目には第2の瞼が、手は動物の爪のように変形しています。これらはすべて電子デバイスの使用に人類が適応した結果だそうです。
 
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2019年に生きる我々からするとにわかには信じがたい適応ですが、「スマートフォンの持ち方は“テキスト爪”や“直角の肘”、いわゆる肘部管症候群を引き起こす」と、MedAlertHelpの創設者ニコラ・ジョルジェビッチ博士は話します。「数年前、モバイルのインターネット利用がデスクトップを上回った。いわば、我々は自分の手でインターネットを掴んでいるのだ」
 
また、PCやスマートフォン、タブレットを見下ろすような状態でいると、バランスを取るために首背部の筋肉が頭を支えますが、筋肉疲労が起きて首に痛みが生じるようになります。ダニエル・リウ医師はこうした症状を“テク首”と呼んでいますが、ミンディは適応した結果、首周りの筋肉が発達し短くなっています。
 
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他にも議論の余地は大いにあるものの、スマートフォンから放射される電波が癌や記憶力、児童の頭蓋骨の形成にも影響を及ぼしているのではないか、とする指摘もあります。
 
あるいは、認知科学の専門家デヴィッド・ゲーリー氏が唱える「イディオクラシー理論(idiocracy theory)」どおり、万能のテクノロジーのおかげで人類に自然淘汰が起きなくなり、超長期スパンでは脳のサイズが縮小していくかも知れません(※映画「Idiocracy」が元ネタ。邦題は「26世紀青年」。知能の低い人間ばかりが子孫を残した結果、現在ではIQ100の凡庸な主人公が、コールドスリープから目覚めた未来では天才扱いされるコメディ)。
 
ミンディの頭が歪な形なのはこれらの知見を採り入れたためです。
 
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今の我々が最も信じがたいのは“第二の瞼”でしょう。しかし、トレド大学のカスン・ラトナイェーク氏は「過剰な光を避けるため、人間は内側に大きな瞼を持つようになるかも知れない」と大真面目です。「あるいは、目のレンズがブルーライトをブロックするようになるかも知れない」。トレド大学はこれまでにもブルーライトの危険性についての研究を発表しています。

深刻に受け止める必要はない?

先日も「スマートフォンの使いすぎで若年層の頭蓋骨に角状の隆起(外後頭隆起)の突出が起きている可能性がある」とする研究が「スマートフォンの使いすぎで若者に角が生えている」として、インターネット上で大いに話題を呼んだばかりであることを思うと、スマートフォンユーザーはミンディを見て気が気でないかも知れません。
 
スマホ 角 
 
しかし、こうした“進化”の報告はアドバイス程度に受け取っておくのが良いでしょう。外後頭隆起は誰しもあるもので“角”ではありませんし、研究ではスマートフォンの使用度合いを実際に調べたわけでもありません。また「説を裏付けるデータがない」と疑問を呈する声も上がっています。
 
それに極端な淘汰圧がかかれば別ですが、たかだか数十年〜数百年程度で人の形状は大きく進化しません。もし獲得形質が遺伝するのなら、畑仕事に精を出して後天的に背骨が曲がった先祖を多く持つ農家のグループは、そうでないグループに比べて背骨が有意に曲がっていたり、あるいは曲がりにくく進化していたりしても不思議はありませんが、そうした学説は「用不用説」として100年以上前に否定されています。スマートフォンの使用も同じです。
 
したがって、仮にミンディのような人類が登場するにしても、それは気が遠くなるほど将来の話ですし、その頃にはデバイスの形状も今とは全く異なるものになっているはずです。
 
 
Source:TOLLFREE FOWARDING,PBS NEWSHOUR
(kihachi)

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この記事を書いた人

丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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