Apple、自動運転企業Drive.aiの買収を認める
Appleが、自動運転車用テクノロジーを持つスタートアップ企業、米Drive.aiを買収したことを認めた、とReutersが報じています。AppleによるDrive.aiの買収は、6月初旬から報じられていました。
相次いで報じられた買収の情報
AppleによるDrive.aiの買収は、現地時間6月5日にテクノロジーメディアThe Informationが最初に報じました。
続いて、米シリコンバレーの地元紙San Francisco Chronicleが、AppleがDrive.aiの技術者少なくとも5名を引き抜いている、と最近報じたばかりです。
Drive.aiの顧問弁護士は、カリフォルニア州政府に対して6月28日をもって事務所を閉鎖し、役員を含む従業員が退職する、とAppleによる買収を予見するような報告をしていました。
AppleはReutersに対し、Drive.aiの買収を認めたものの、具体的な買収額などの情報は明かしていません。
最近は資金繰りが悪化?
Drive.aiは、普通の乗用車に取り付けて自動運転を可能にする装置を開発したスタートアップ企業で、90名の従業員がいます。
同社は米テキサス州アーリントン市で、自動運転のミニバンによる路線シャトルサービスを提供していましたが、5月末で同市との契約が終了しており、資金繰りが苦しくなっていた可能性もあります。
約5,000人が従事するAppleの「Project Titan」
Appleは、「Project Titan」と呼ばれる自動運転車開発プロジェクトを抱えており、公道で自動運転車の走行テストを繰り返しています。
今年初めに約200人を一時解雇(レイオフ)し、プロジェクトの縮小が噂されていますが、それでも同プロジェクトには約5,000人が従事していると見込まれています。
なお、Appleが開発を進めている自動運転車も、Drive.aiの装置のように後付け方式なのではないか、との情報も伝えられていました。
Source:Reuters
(hato)