Appleのティム・クックCEO、スタンフォード大学の卒業式でスピーチ

米スタンフォード大学の卒業式に登壇したAppleのティム・クック最高経営責任者(CEO)は、昨今のテック企業のデータの取り扱い方について批判し、プライバシーの重要性を強調しました。
テック業界は高潔なイノベーションを行っていない
「最近のテック業界のイノベーションは高潔とは言い難い」、と述べたクックCEOは、「データ漏洩、プライバシー侵害について聞かない日はない」と苦言を呈しました。
FacebookがApp Storeの企業向け証明書を乱用し、不正にユーザーの個人情報を買い取っていたことが今年の始めに明らかになりました。先日、影響を受けたユーザーの数は18万7,000人にのぼると報じられたばかりです。
また、Googleも同様の機能を持つアプリを一般ユーザー向けに作っていたことがわかっています。
FacebookとGoogleのふるまいを受け、AppleはApp Storeの企業向け証明書の使用に関するルールの厳格化を行いました。
「もし生活に関するすべての情報が収集され、販売され、ハッキングなどにより漏洩されることが当たり前で不可避となった場合、データ以上のものを失うことになるだろう。人間としての自由を失くすことになる」と、クックCEOはプライバシーの重要性を強調しました。
クックCEOは、プライバシー以外にも、同じくスタンフォード大学で卒業スピーチを行ったスティーブ・ジョブズ氏について述べたとされています。
クックCEOは卒業式の写真を自身のTwitterアカウントに投稿しています。
Congratulations to the Stanford Class of 2019! It was an honor to celebrate with you today! ? Be different. Leave something worthy. And always remember that you can’t take it with you. You’re going to have to pass it on. #Stanford19 pic.twitter.com/GwW5UHslXD
— Tim Cook (@tim_cook) June 16, 2019
Source:AppleInsider, 9to5Mac
(lexi)