Huawei端末で壁紙に突然オンライン予約会社の広告、炎上して撤回
スマートフォンを開けばそこら中に宣伝が溢れている世の中、多くの消費者は今さら広告の1つや2つで目くじらを立てたりはしません。ただし、時と場所が適切であれば――。Huaweiが前触れもなくスマートフォンのロック画面に広告を出して炎上、数日で撤回と謝罪に追い込まれるという出来事が起きました。
壁紙に突然広告が入るように
6月12日頃からHuaweiユーザーによって、次々とネット上でとある指摘がなされ始めました。その内容は共通しており、突然スマートフォンのロック画面にオンライン予約サイト「Booking.com」の広告が表示されるようになった、というものです。
Ah hear… @Huawei why am I now being served ads on my lock screen? Stop it! Moreover @bookingcom what idiot in marketing thought this was ok? #ads #DigitalMarketing #Huawei #measure pic.twitter.com/Ta1lslMwsP
— Dave Rooney (@daverooney) June 13, 2019
@Huawei_Europe Why is there advertisement on my lock screen?! Have I signed up to this in some small print T&C somewhere? pic.twitter.com/w6zS9ysuwk
— RAYZ (@justicefingers) June 12, 2019
報告が分析された結果、P30 Pro、P20 Lite、Honor 10、P20 Proといったモデルで、ユーザーがプレインストールされている壁紙をランダムに再生する「マガジンロック」を設定していると、広告が自動で表示される仕様になっていたことが判明しました。特定の国でなされた試験的なサービスではなく、国を超えた広範な地域で確認されたそうです。
何の前触れもなく突然広告が表示され始めたことに多くのユーザーが戸惑い、Huaweiに対する数多くの批判が寄せられた結果、同社は14日に不便を詫びるとともに「サーバーから広告つきの壁紙を削除し、ユーザーには表示されないようにした」と発表しました。デバイスに対象の壁紙がダウンロードされてしまっている場合は、手動で削除する必要があります。
ただし、意図的だったのかどうかについてHuaweiは言及しておらず、一体なぜこのような“炎上必至”の広告表示が採用されたのか、正確な理由は明らかになっていません。ただでさえ米中貿易摩擦で厳しい目が向けられている最中とあって、Huaweiに対する逆風は一層強まることになりそうです。
Source:XDA Developers,Android Police
Photo:Twitter-@justicefingers
(kihachi)