米制裁で開発中のHuawei独自OS、名称は「ARK OS」か

Huawei

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米政府による中国輸出規制への一環として、Huaweiとその関連企業が国際市場から実質的に締め出され、GoogleのAndroid OSを始めとしたサービスを利用できなくなった件を受け、Huaweiが開発する独自OSの正体が明らかになってきました。

危機から「箱舟」で逃れる?

Huaweiが新たに開発を進めているとされる独自OSの名は「ARK OS」です。このOS名は欧州連合知的財産庁(EUIPO)に24日登録されたことで発覚しました。この他にも「Huawei ARK COMPILER」「ARK」といった文字列が並びます。
 
huawei OS ark

huawei OS ark

 
これに先んじる形で中国の国家知識産権局(NIPA)に「HongMeng(鴻蒙)」も登録されていることから、グローバル市場向けがARK OS、中国国内向けがHongMengになるのではないか、との見方が一般的です。リリース時期は不明ですが、国際的には早くとも2020年前半になると見込まれています。
 
ARKは旧約聖書に出てくる「箱舟」の意で、聖人ノアは家族や動物とともに箱舟に乗り込むことで大洪水から逃れました。

EMUIとは別物になる

すでにHuaweiには「EMUI」という、オープンソースのAndroidをカスタマイズしたフォーク版OSが存在します。このOSはすでに多くのHuawei端末に搭載されていますが、今回のARK OSとは別物になります。
 
ちなみに、Huaweiが独自OSの開発に乗り出すとの観測は2016年に確認されています。その理由は「将来的にHuaweiとGoogleの関係が悪化した場合に備えて」とのことでしたが、今振り返ってみると思わせぶりな内容ですね。
 
 
Source:Android Police,Stuff,Gizchina,Business Insider
(kihachi)

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この記事を書いた人

丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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