Apple、iCloudとiTunesが知的財産権の侵害として訴えられる


 
iCloudやiTunesなどで知的財産権を不当に侵害しているとして、アイルランド企業Data ScapeがAppleに対して訴訟を起こしました。

Appleの複数サービスが抵触?

Data Scapeが問題にしているのは、「コミュニケーションシステムとその利用法、コミュニケーション装置とその利用法」なる同社の特許です。
 
この特許は2019年4月30日に公式取得されたものですが、Data Scapeは特許の「プロセッサとWiFiまたはセルラー通信でサポートされた装置を含むコミュニケーションシステム」に該当する部分に、Appleのデバイスやサービスが抵触しているとして、知的財産権が侵害されていると主張しています。

「パテント・トロール」の疑い

Data ScapeはApple以外にも、同様の訴えを判明しているだけで14社(Amazon、Dropbox、富士通、Pandora、Spotifyなど)に対して起こしており、いわゆる「パテント・トロール」だと考えられます。
 
パテント・トロールは、自社の保有する抽象的な特許を武器に、具体的な製品を世に送り出した大手企業から巨大賠償金を獲得することを目的とする集団とされています。実態のない架空企業のパターンが多く、テクノロジー企業の多くは彼らからの訴訟に日々悩まされています。
 
ちなみに今回問題となっているiTunesについては、同じくパテント・トロールとされるSmartflashの訴えによって、2015年2月にAppleが5億3,290万ドル(約586億円)もの賠償金支払いを命じられたことがあります(2018年に最高裁がSmartFlashの訴えを棄却)。
 
 
Source:AppleInsider
(kihachi)

この記事がお役に立ったらシェアお願いします

この記事を書いた人

丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

特集

目次