1.8GBのファイルが26秒で!次世代通信規格5Gの速度は現状どれくらい?

Verizon 5G
 
2019年より世界各国で整備が進められている次世代通信規格「5G」ですが、現状で実際に体感できる速度は一体どの程度なのでしょうか。実際にSamsungの5G対応端末「Galaxy S10 5G」を使用したデモ動画が公開されています。

実際に体感できる速度をレポート

5Gの通信速度は、現在一般的なスマートフォンで利用できる4G LTEの約100倍とも言われています。しかし、これはあくまでも理論上の実効速度です。実際に日常生活で利用した場合は、通信環境に大きく左右されるため、100倍ほどは期待できないとの慎重な見方もあります。
 
そうした中で、発売されたばかりのSamsungの「Galaxy S10 5G」を使って、5Gの速度を動画で紹介するユーザーが早速登場しています。とあるTwitterユーザーは、測定アプリを使って計測した速度が1Gbpsを突破している様子を動画で紹介しています。
 


 
5G通信速度の最終的な目標値は下り20Gbpsとされていることを思うと、1Gbpsは肩透かしの印象が拭えませんが、それでも4G LTEの一般的な実行速度が約30Mbpsと仮定すると、30倍以上の速度が出ている計算になります。
 
また、ニュースサイトDigital Trendsの記者であるジュリアン・チョッカトゥ(Julian Chokkattu)氏は「PUBGが26秒でダウンロードできた」と驚き混じりにツイートしています。モバイルアプリPUBGの容量は1.86GBなので、平均して約71.5MB/sの下り速度が出ていた計算になります(4G LTEでは2分1秒を要した)。この他にもAmazon Primeでドラマ「Sneaky Pete」の全シーズン(19/5/17現在で計30話)が93秒でダウンロードできたとも述べています。
 


 
残念ながら、Verizonの5Gサービスは始まったばかりであり、現段階ではシカゴとミネアポリスの2都市でしか利用できません。また、ダウンロードのみにしか対応しておらず、アップロードには4G LTEを使う必要があります。
 
Intelの5Gスマートフォンモデム開発に遅れが生じていたため(最終的にIntelは開発取りやめ)、iPhoneが5Gに対応するのは2020年以降と考えられていますが、現状を見る限りでは、無理に2019年に5G通信を体感する必要はなさそうですね。
 
 
Source:GSMArena,Digital Trends,Biz Solution by docomo,Business Insider
(kihachi)

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この記事を書いた人

丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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