米国市場でのiPhone使用台数は緩やかに増加~満足度の高さなど反映か

インストールベース CIRP iphone 2019Q1

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スマートフォン市場の飽和に伴って、iPhoneの出荷台数こそ控えめな数字ですが、使用するユーザー数はアメリカ市場で緩やかに伸びているようです。調査会社Consumer Intelligence Research Partners(CIRP)が明らかにしました。

使用台数の伸びが順調ならOK?

iPhoneの売り上げを元にしたCIRPの算出によると、米国内で2019年第1四半期(1~3月)においてiPhoneの使用台数(インストールベース)は1億9,300万台となり、前四半期の1億8,900万台から約400万台(2%)増となりました。前年同期比では約2,000万台(12%)増となります。
 
2018年第1四半期には前四半期との比較で4%増、前年同期比で19%増だったことを思えば、幾分か増加ペースは落ち着いているものの、悪くない数字と言えるでしょう。ティム・クック最高経営責任者(CEO)も「使用台数の増加は、顧客の満足度とロイヤリティの反映であり、我々のサービスビジネスをより高みへと導いてくれる」と、現状をポジティブに捉えています。
 
インストールベース CIRP iphone  2019Q1
 
CIRPの共同創業者ジョシュ・ローウィッツ氏も「直近の四半期や近2~3年と比較した場合の、販売台数の鈍化と使用期間の増加は、米国のiPhone台数の伸びがかなりの程度フラットになっていることを意味する」と述べつつも、「米国でiPhoneのインストールベースは高い水準を維持している」と分析します。ただし、同氏は今期の伸びも堅調な数字だとしながらも、以前のような増加率に慣れている投資家が、Appleに対して過度な期待を持つ可能性もあると指摘します。
 
実際、中国でのiPhoneの売り上げペース鈍化などが警戒され、Appleの株価は2019年1月に142ドル(約15,620円)と、2017年夏以来の水準にまで急激に落ち込みました(19/5/17現在は190ドル)。
 

apple 株価

 
なお、実際に米国内でどれだけiPhoneが使われているかをAppleは公表していませんが、全世界では9億台のiPhoneが使用されていることが2019年1月に明らかにされています(iOSデバイス全体では14億台)。
 
 
Source:MacRumors,The Motley Fool
(kihachi)

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この記事を書いた人

丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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