国内の定額制音楽配信サービス、Apple Musicは2位〜ICT総研


 
ICT総研がこのほどまとめ、公開した「2019年定額制音楽配信サービス利用動向に関する調査」の概要によると、日本国内における利用者数トップはAmazonのPrime Musicで、2位がApple Music、3位はLINE MUSICでした。

2021年末には音楽配信サービス利用者数は2,370万人に

ICT総研の推計によれば、2018年末時点での日本国内の音楽配信サービスの利用者数は約1,980万人でした。そのうち毎月一定額の料金が発生する有料サービス利用者数は1,010万人、無料のお試しサービスを含む無料サービス利用者数は970万人と同社は見積もっています。
 
今後については、2019年末時点で有料サービス1,140万人、無料サービス1,020万人で合計2,160万人に達し、さらに2020年末には有料・無料サービス合計で2,280万人、2021年末には2,370万人へと拡大する見通しです。
 
ICT総研

有料サービス利用率が無料サービス利用率を上回る

ICT総研が2019年4月に実施したWebアンケート調査の結果では、定額制音楽配信有料サービス利用者は601人(14.4%)、無料サービス利用者は523人(12.5%)でした。アンケートに協力した4,170人中、27.0%にあたる1,124人が有料・無料の定額音楽配信サービスを利用していることになります。
 
1年前の調査と比べると、有料サービスは3.7%、無料サービスは1.1%利用率が増えていました。同社によれば、毎年実施してきた同アンケート調査において、有料サービスの利用率が無料サービス利用率を上回るのは今回が初めてとのことです。
 
ICT総研

最も利用者数を伸ばしたPrime Music

アンケート調査の結果では、利用者数が最も多いのはPrime Music(Amazon)で436人、2位がApple Musicで318人、3位はLINE MUSICで238人、4位がSpotifyで236人でした。以下、Amazon Music Unlimited、Google Play/YouTube Musicなどが続いています。
 
首位のPrime Musicは、月額500円(年間契約4,900円)のAmazon Prime会員であれば利用でき、同時にプライムビデオも視聴できることから人気を集めています。Amazonはこのほか、6,500万曲以上が聴き放題となるAmazon Music Unlimitedも提供しており、両サービスを合わせたシェアは他を圧倒しています。
 
この1年間で各サービスの利用率は上がっていますが、中でもPrime Musicは昨年の利用率7.2%から今年は10.5%と、最も利用者数を伸ばしています。またApple Musicが1.4%増、LINE MUSICが1.2%増、Spotifyが1.7%増、Amazon Music Unlimitedが1.6%増となりました。その他のサービスの利用率については前年並みかマイナスとなっているものが多く、シェア上位のサービスに利用者が集中する傾向が見られます。
 

Apple Musicの顧客満足度は2位

なお顧客満足度調査では、KKBOXが79.7ポイントで1位、Apple Musicが78.1ポイントで2位、うたパスが77.2ポイントで3位でした。
 
ICT総研

 
 
Source:ICT総研
(lunatic)

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