定額制音楽配信の国内利用者数は約1,780万人、Apple Musicは満足度3位

ICT総研は4月13日、「2018年 定額制音楽配信サービス利用動向に関する調査」の結果を発表しました。2017年末時点での国内の定額制音楽配信サービス利用者は約1,780万人で、全体の1割程度と推測されます。利用者数トップはAmazonのPrime Musicですが、満足度ではKKBOX、レコチョクBest、Apple Musicが上位でした。
今後も増え続ける定額制音楽配信の利用者
ICT総研は、定額制音楽配信サービスの2017年末の国内利用者数は有料サービスが870万人、無料サービスが910万人で合計1,780万人と推計しています。
なお、無料サービスには「最初の3カ月間は無料」などの無料お試し期間も含まれます。
音楽配信サービスの利用者数は今後も増え続けると予測されています。
2018年末には、有料・無料を合計した利用者数が2,020万人に達すると予測されているほか、2020年末には有料サービス利用者数が1,170万人と、無料サービス利用者の1,100万人を超える、とICT総研は予測しています。
有料サービス利用者は全体の約1割
4,012人を対象として2018年4月9日~4月11日に実施したWebアンケートの結果、定額制音楽配信サービスの利用者は有料サービスが10.7%、無料サービスが11.4%で、合計22.1%でした。
有料サービスは20代〜30代で利用率が高く、無料サービスは10代〜20代で利用率が高い傾向があります。
利用サービストップはAmazon Prime Music
定額制音楽配信サービスの利用者889人に、利用しているサービス名(複数回答可)を尋ねたところ、AmazonのPrime Music(318人)、以下Apple Music(276人)、LINE MUSIC(198人)、Spotify(174人)などと続きました。
Prime Musicは、楽曲数は100万曲程度ですが、Amazon Prime会員なら追加料金不要で、同時にビデオサービスが利用できるため、利用者数最多となりました。
Amazonは、4,000万曲以上が聴き放題のAmazon Music Unlimitedも提供しており、Prime Musicと合計すると利用者数は468人と、2位以下との差はさらに大きくなります。
顧客満足度トップ3はKKBOX、レコチョクBest、Apple Music
顧客満足度は、KKBOXが76.0ポイント、レコチョクBestが74.3ポイント、Apple Musicが73.8ポイントをそれぞれ獲得してトップ3となりました。
利用者数最多のPrime Musicは、楽曲数が少ないため満足度では70.6%と8位に沈んでいます。
利用しない理由「定額支払いに抵抗」「YouTubeで十分」
定額制音楽配信サービスを利用していない1,109人にその理由を聞くと、「定額で支払うことに抵抗がある」、「YouTubeなどで無料で楽しめる」が多くあげられました。
「無料の音楽配信アプリを利用」「無料のダウンロードアプリを利用」という回答についてICT総研は、違法性の高いサービスが含まれる例もあり、今後は利用規制が強化されそうだ、との見通しを語っています。
Source:ICT総研
(hato)