Qualcomm、Appleとの和解で最大47億ドルの和解金を獲得

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Qualcommは現地時間5月1日に発表した業績発表において、Appleから和解金として45億ドル〜47億ドル(約5,020億円〜5,240億円)を得る見込みと発表しました。

アナリストの予測よりは低い金額の和解金

Qualcommが発表した2019会計年度第2四半期(1月〜3月)の業績において、4月16日に発表されたAppleとの和解に伴い、45億ドル〜47億ドルの和解金が得られる見込みであると明かされました。
 
UBS証券のアナリスト、ティモシー・アークリ氏はAppleが支払った金額は50億〜60億ドル(5,580億円〜6,690億円)と予測していましたが、それよりは少ない金額ということになりました。
 
訴訟の取り下げと6年間のライセンス契約を発表した際、AppleとQualcommは和解に伴って支払われた金額についてはコメントしていませんでした。
 
Appleのティム・クック最高経営責任者(CEO)は、4月30日の業績発表でも和解金については語らず、両社の合意について「両社のために、本当に良かったと思っている」とコメントしています。

2020年には5G対応iPhoneが発売か

今回の和解によりAppleは、Qualcommから5Gモデムチップの供給を受けて、2020年には5G対応のiPhoneを発売できると予測されています。
 
一方、AppleはIntelの5Gモデムチップの採用どころか、部門ごと買収することも計画していたようですが、IntelはAppleとQualcommの和解発表直後、モバイル用5Gモデムチップからの撤退を発表しています。
 
Appleは、Qualcommと和解する数週間前にIntelで5Gモデムチップ開発の責任者だったエンジニアを引き抜いたことが判明しており、将来的には5Gモデムを内製化する計画ではないかと噂されています。
 
 
Source:MacRumors, Qualcomm
(hato)

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