Apple、WWDC でiPhoneのNFCへのアクセスをサードパーティ企業に開放か

Appleが開発者会議WWDC 2019で、iPhoneのNFC(近距離無線通信)をサードパーティ企業にも開放する可能性が噂されています。
サードパーティ企業が利用できる技術方式が増えるか
現在、開発者はNFC Data Exchange Format(NDEF)という形でのみiPhoneのNFCへのアクセスが許可されており、ユーザー間のコンタクト情報の交換などが可能とされていますが、異なる非接触型ICカードの技術方式も利用できるようになる、とTechSpotが伝えています。
匿名の情報提供者によれば、サードパーティ企業が、ISO7816、FeliCa、そしてMiFareタグでもiPhoneのNFCを使用できるようになるとのことです。現在アプリで読み込み可能なのは前述のNDEFのみとなっています。
IPA 独立行政法人 情報処理推進機構は、「ISO 7816ではスマートカードの物理的な部分の規格、電気的特性、標準コマンド、標準セキュリティが定義されている」としています。
FeliCa(フェリカ)はソニーが開発した非接触型ICカードの技術方式で、JR東日本でも採用されています。
MiFare(マイフェア)はNXP Semiconductors(Phillipsの半導体部門が独立)の非接触ICカードの通信規格です。イギリスのロンドン市内の公共交通機関の非接触型ICカード、オイスターカードなどに使用されています。
実現すれば多くの用途が考えられる
情報提供者が匿名なこともあり信憑性は定かではありませんが、NFCの開放が実現した場合、多くの用途が考えられるでしょう。
WWDC 2019は6月3日〜7日の期間で開催となっています。
Source:TechSpot via TechRader, IPA
(lexi)