紛らわしい「5G E」の表記でAT&TとSprintが和解


 
米大手キャリアAT&Tの「5G Evolution」は一見5Gを彷彿させますが、実は4Gの改善版のことを指しており、誤解を招くとライバル社のSprintに訴えられていましたが、両社が和解したと報じられています。

本当の5Gと区別がつかないとして提訴

ソフトバンクの子会社で、米国携帯電話市場で4位のシェアを持つSprintがユーザーに調査を行ったところ、54%の回答者が「5G E」は5Gと同程度か5Gよりも優れたものと認識しており、43%がAT&Tがすでに5Gを提供していたと思っていたことがわかっています。
 
Sprintは本当の5Gに対する消費者の誤解を招くとして、AT&Tに「5G E」の表記をやめるようニューヨーク州南部地区連邦地方裁判所に提訴しましたが、AT&Tは同表記を2年以上前から使用しており、5G規格への進化の途中であることを明確に説明しているとして、Sprintに訴えを取り下げるよう求めていました。

AT&Tはこれからも「5G E」を使い続ける

AT&TとSprintは「5G E」の表記に関して和解したことがわかっており、AT&Tはこれからも同表記を広告とマーケティングに使用し続ける、と事情に詳しい人物は述べています。
 
AT&Tは以前、「5G E」の表記に関して「競争相手が我々がやっていることを好かないのはわかっているが、顧客は気に入っている」とコメントしたことがあります。
 
 
Source:Dallas Business Journal
Photo:Ars Technica
(lexi)

この記事がお役に立ったらシェアお願いします

この記事を書いた人

ARラボ出身の猫愛好家。往年のMacユーザーで、iPhone使用歴は10年以上。

特集

目次