1,000以上の金融機関によるスマホ決済「Bank Pay」が今秋サービス開始
日本電子決済推進機構は4月22日、1,000以上の金融機関が加盟するスマートフォン向けQRコード決済サービス「Bank Pay」を2019年秋から提供すると発表しました。「ゆうちょ Pay」などとも相互利用し、オールバンク体制をとります。
最大8つの口座を登録可能
「Bank Pay」は、デビットカードサービス「J-Debit」を提供する日本電子決済推進機構が発表したQR決済サービスで、決済時に支払い代金が口座から引き落とされる、デビットカードのスマホ版と呼べます。
日本経済新聞によると、「Bank Pay」ではアプリに最大8つの口座を登録可能とのことです。
「Bank Pay」の機能を小売企業にも開放し、飲食店のクーポンアプリやショッピングアプリのアプリ内でも「Bank Pay」による決済を可能にする計画です。
「ゆうちょPay」などと相互乗り入れも
「Bank Pay」が利用可能となる金融機関は、メガバンクや地方銀行、信用金庫や農協系金融機関など1,000以上となる計画です。
一方で、「銀行」が提供する決済サービスによる混乱を避けるため、5月8日にサービスを開始する「ゆうちょ Pay」や、すでに開始している横浜銀行の「はまPay」ともネットワークを共有するなど、加盟店の相互開放に向けて検討を進める方針です。
消費増税に間に合わせるため前倒し
「Bank Pay」のサービス開始は当初、2020年4月を予定していたものの、2019年10月に予定される消費税増税のタイミングでキャッシュレス決済へのポイント還元が実施されるのに間に合わせた、とのことです。
後発となった同サービスは、1%台と低く抑えた決済手数料率と、導入コスト0円から始められる手軽さを武器に加盟店を拡大することを狙っていますが、手数料の安さはユーザー向けのポイント還元の原資の減少につながるため、ユーザー獲得が課題となりそうです。