DisneyアイガーCEO、競合サービス発表後もApple取締役にとどまる意向
Walt Disneyは現地時間4月11日、動画ストリーミングサービス「Disney+」を、11月に米国で開始すると発表しました。
利益相反になるとの指摘も
Disney+は、現在動画配信で業界首位のNetflixはもちろん、Appleが先日発表した今秋開始予定の「Apple TV+」とも競合する新サービスです。Disneyのロバート・アイガー最高経営責任者(CEO)はAppleの取締役を兼任していますが、Appleの役員会において動画配信が話題に上るたび、あまり発言をしないようにしてきたことを明らかにしました。
コーポレート・ガバナンスの専門家からは、AppleとDisneyが同様のサービスを提供する場合、アイガー氏がAppleの取締役を務めるのは利益相反になるとの指摘も上がっています。
しかしアイガーCEOはこれに対し、Appleの株主に対する受託者責任は、取締役として十分に認識していると回答、今後もAppleの取締役としてとどまる意向を表明しました。
Apple TVやiOSデバイスでもDisney+は視聴可能?
Disney+は月額6.99ドル(約780円)で、ディズニー作品はもちろん、ピクサーやマーベルの作品、ルーカス・フィルムの「スター・ウォーズ」、21世紀フォックスなど、数多くの作品を配信します。また独自コンテンツの制作も予定しているとのことです。ただし日本での展開については発表されていません。
Disneyは視聴に利用するプラットフォームについて、RokuとソニーのPlayStationを挙げたのみで、その他については「現在交渉中」として言及しませんでした。しかしDisney+アプリは一般的なアプリと同様の形で供給される予定で、Appleもそのひとつだとアイガー氏は述べています。つまりApple TVやiOSデバイスでも視聴できる可能性は高そうです。
ただしNetflixでは、年内にDisney作品が視聴できなくなる見通しです。
Source:Bloomberg
Photo:Walt Disney
(lunatic)