シャープ、折りたたみスマホ用OLEDを公開、他社に供給の可能性も

シャープは4月10日、折りたたみスマホ向けの有機EL(OLED)ディスプレイを報道陣向けに公開しました。自社製スマホのほか、他社への供給の可能性もある、とのことです。
折りたたみスマホ向け6.18インチOLED
ケータイwatchやITmediaの報道によると、シャープが公開した折りたたみスマホ向けのOLEDディスプレイは、6.18インチのサイズで、アスペクト比19:9、解像度1,440 x 3,040ピクセルです。
展示された折りたたみスマホは、「AQUOS zero」をベースにした内側に折りたたむタイプですが、外側への折り曲げにも対応できるそうです。
すでに製品化の基準満たすも製品化の時期は不明
展示された折りたたみディスプレイは、すでに30万回の折り曲げ試験に合格しており、製品化の基準は満たしているそうです。
しかし、さらに耐久性を高めることや、折りたたみ機構の改良を目指すため、具体的な製品化の時期や内容は不明とされています。
他社にディスプレイ供給の可能性も
折りたたみOLEDディスプレイの用途としては、スマートフォンやタブレットなどが想定されており、最大30インチ程度まで製造が可能となっているとのことです。
シャープの折りたたみスマホに搭載する可能性のほか、他社にディスプレイを供給する可能性もある、とのことです。
また、巻物のように丸められる6.18インチのフレキシブルディスプレイも発表されています。
ケータイwatchとITmediaの両サイトには、発表会で撮影された写真が数多く掲載されていますので、ぜひご覧ください。
Samsung、Huaweiなどが続々発表の折りたたみスマホ
2019年に入って、各メーカーが折りたたみスマホを続々と発表しています。
これまでに発表されたものだけでも、1月のCES 2019で展示され注目を集めたRoyoleの「FlexPai」をはじめ、Samsung「Galaxy Fold」、Huawei「Mate X」などがあります。
Appleの共同創業者で、現在もテクノロジー界で大きな存在感を持つスティーブ・ウォズニアック氏は、Appleが折りたたみスマホでリーダーとなっていないことを残念がる発言をしています。