App Storeのエンタメ系アプリ売上成長率が減速、Netflixが原因か

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    AppleのApp Storeにおける、エンターテインメント系アプリの売上高の伸びが大きく減速しており、その原因はNetflixだろうとMorgan Stanleyが分析しています。

    エンタメ系アプリはAppleにとって重要な収益源

    金融機関Morgan Stanleyは4月第1週、App Storeにおけるエンターテインメント系アプリの売上高を分析したメモを顧客に提供しました。これらアプリにはNetflix、Hulu、Amazon Prime、HBO Goなどが含まれていますが、Spotifyなどの音楽ストリーミングサービスは含まれていません。
     
    これらエンタメ系アプリはAppleにとって重要な収益源です。というのは、同社はサブスクリプション料金の最高30%を得ているからです。

    成長率が平均104%から25%へ

    Morgan Stanleyの調査によれば、エンタメ系アプリの過去数年にわたる四半期売上の平均成長率は104%でしたが、約1年前から成長率に陰りが見え始め、今年3月の成長率は25%でした。いいかえれば、Appleのエンタメ系アプリ売上高は現在も伸びているものの、以前に比べると伸び率がかなり鈍化しているということです。
     
    Morgan Stanleyのアナリストは、成長率鈍化の最大の原因は、NetflixがiOSアプリ内のサブスクリプションを終了したためと指摘しています。Netflixは昨年11月末で、iTunesを介したサブスクリプション料金の新規支払い申し込みを中止しています。
     

    Netflixアプリは最大の収益源だった

    調査会社Sensor Towerの調べによると、Netflixは2018年に、最大2億5,600万ドルの売上をAppleに提供しています。AppleにとってNetflixアプリは、全アプリのなかでも最大の収益源であったことを考えれば、同社の方向転換がAppleのエンタメ系売上に大きな影響を与えたのは当然ともいえます。
     
    またApp Storeにおいて、エンタメ系アプリはゲームに次いで売上高の大きい分野です。
     
    Morgan Stanleyは、3月のAppleの損失は3,300万ドル程度で、App Store売上全体の約0.09%にしか過ぎないため、影響はそれほど大きくないと見ていますが、今後動向に注意する必要があるとも述べています。

     
     
    Source:Business Insider
    Photo:Netflix
    (lunatic)

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