中国系スマホのほうが機能が上?iPhoneが売れないのは値段だけじゃない
中国市場でiPhoneの売れ行きが不振なのは、値段が高いからだけではなく、安価な中国系スマートフォンと機能面で大差なくなっているからだと、中国の小売店やアナリストが語っています。
500〜800ドル価格帯でのiPhoneシェアが急落
AppleのiPhoneは、従来500〜800ドルの価格帯のスマホ市場で圧倒的なシェアを誇ってきました。しかしiPhone Xの発売で、iPhone価格は1,000ドルを超えてしまいます。
調査会社Counterpointは「多くの中国消費者は、スマホに1,000ドル以上は出さない。その結果、800ドル以下の価格帯を中国ベンダーががっちり掴んでしまった」と指摘します。同社によれば、中国における500〜800ドル価格帯でのiPhoneのシェアは、2017年の81.2%から2018年には54.6%まで落ち込んでいます。
一方で同価格帯でのHuaweiのシェアは、同8.8%から26.6%まで拡大しました。
こうした状況に対処するためでしょう。Appleも今年に入ってからiPhone XS/XS Max/XRの値下げを行っています。
機能面でも中国スマホが人気
しかしiPhoneの売れ行きが伸びない理由は、価格だけではないようです。中古スマホの売買を行うHuishoubaoは、中国のスマホユーザーはカメラ機能重視の傾向にあるため、ライカとの提携によるトリプルカメラやズーム機能を搭載したHuaweiスマホのほうが人気がある、と語ります。
また画面埋め込み型の指紋認証センサーやノッチのないデザインなど、iPhoneにはない機能を持つほかの中国ブランドのスマホを求める消費者も多いとのことです。
Source:Reuters
(lunatic)