キーボードアプリ「Gboard」iOS版にGoogle翻訳機能が追加


     
    Googleのキーボードアプリ「Gboard」iOS版が、このほどバージョン1.42.0にアップデートされ、Google翻訳を使った翻訳機能が搭載されました。今回のバージョンで新たに対応したタイ語、クメール語など、100超の言語間の翻訳が可能です。

    言語追加など新たな設定は不要

    iOS版「Gboard」はGoogleがiPhone向けに開発したキーボードアプリで、GIFや絵文字、YouTubeやマップの検索など、キーボードからすぐにGoogle検索できるのが特徴です。2017年から日本語入力に対応したほか、2018年にはモールス符号の入力にも対応しています。
     
    Gboardでの翻訳機能はAndroid版アプリではすでに提供されていますが、iOS版アプリでも今回のバージョンから利用できるようになりました。言語の追加など新たな設定は不要で、「Google翻訳」サービスで利用できるすべての言語間で翻訳できます。
     
    iOS版アプリでの翻訳機能は、文字入力時にキーボードをGboardに切り替え、Gボタンをタップすると利用できます。
     

     
    「翻訳」をタップすると、原文言語と訳文言語を選択する欄、翻訳したい原文テキストを入力する欄が表示されます。
     

     
    原文言語と訳文言語を指定し、原文テキストを入力して右下「翻訳」をタップすると、翻訳結果が表示されます。
     

    Gboardの主要機能の利用にはフルアクセス許可が必要

    Gboardを利用するにはフルアクセス許可を有効にする必要があり、有効に設定する際に表示されるメッセージから、自分の個人情報が勝手に送信されるのではないかと心配する方も少なくないでしょう(フルアクセス許可の解説などキーボードの追加・削除の使い方記事)。
     

    このキーボードを使用して入力した内容が転送されることを許可する…と許可を躊躇する注意文が表示される

     
    Googleは、入力される内容は個人情報であることを重視し、個人情報が公開されることがないようGboardを設計しているといい、GboardからGoogleに送信される情報、送信されない情報について公表しています。
     

    GboardからGoogleに送信される情報

     
    ・検索したキーワード(検索結果提供のため)
    ・使用統計情報(使用頻度が高い機能の把握、アプリの障害発生時の事象切り分けのため)
    ・Gboardのマイクで音声入力した内容

     

    GboardからGoogleに送信されない情報

     
    ・検索キーワード、音声入力以外の入力情報(パスワード、友だちとのチャット内容など)
    ・ユーザーがこれまで入力した単語(目的の検索キーワード予測のため端末に保存されているが、このデータにはGoogleや他のアプリからアクセスできず、ユーザー自身が消去できる)
    ・Gboardで連絡先検索を有効にした場合の検索した内容
     

     
     
    Source:Google via CNET
    (asm)

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    この記事を書いた人

    前職は新聞社の校閲記者。経験を活かし2013年からライター、2016年から編集記者として活動中。iPhone歴は3GS→5s→6s Plus→X→11 Pro Max→12 Pro→14 Pro。

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