中国BOE、iPhoneのOLEDサプライヤーに名乗りへ
スマートフォン向け有機EL(OLED)はSamsungの独壇場となっており、iPhoneに採用されているOLEDもすべてSamsungが供給しているものです。しかし、将来的にはBOE Technology GroupもiPhoneへのOLED供給に加わる日が来るかも知れません。
市場を独占するSamsungに追従
中国企業BOEが四川省に設ける生産ラインをアップデートし、タッチセンサーを組み込んだ「 Y-Octa」と呼ばれるOLEDを大量生産できるように増築していることが分かりました。
BOEはすでにLCDパネル市場で大きなシェアを占めており、Huaweiのメインサプライヤーとしても知られていますが、今回の増築によって同社が更に存在感を増そうとしていることは明らかだ、と韓国メディアETNewsは述べています。
同メディアは業界筋の話として「Samsungがタッチセンサーを組み込んだ製品によって高利益を生む市場を作り出したことで、BOEも追従しようと決めた」とし、Samsungが独占する市場に旨味を感じてBOEが参入を決めたと分析しています。
照準をAppleに定めるBOE
すでにHuaweiと蜜月関係にあるBOEにとって、新たに狙うのはAppleの受注と考えられており、2017年に報じられたBOEの“名乗り出”が改めて現実味を帯びた格好となっています。
Appleは折りたたみ可能なiPhoneの特許を多く取得しているほか、2020年にはリリースするとの観測もあることから、早くも来年に照準を定めてくるかも知れません。
なお、BOEは他社に先駆けていち早く、折りたたみ可能なスマートフォンのデモンストレーションを行ったことでも知られています。
Source:ETNews via GSMArena
(kihachi)