「絵文字」は20年でこんなに進化した

絵文字 進化 Emojipedia

絵文字 進化 Emojipedia
 
「Emoji」として世界共通語になった絵文字の、1997年から20年間における進化を、絵文字情報サイトEmojipediaがまとめて公開しています。

1997年から2018年、絵文字の進化

Emojipediaがまとめているのは、1997年にソフトバンク(当時はJ-Phone)が発表した絵文字、2008年にiPhoneに初めて採用された絵文字、そして2018年時点で最新のiOS12に採用されている絵文字の比較です。
 
喜怒哀楽やハートなどの絵文字の変化はこちらです。
 
絵文字 進化 Emojipedia
 
1997年の絵文字が、白黒で粗いドットという厳しい条件の中、人物の感情などをうまく表現しているのが印象的です。

時代の流れとともに、絵文字も変化

人物の顔や動物の絵文字はこちらです。iPhoneの絵文字は大きく変化していないものが多いですが、近年の絵文字で描かれる人物は、肌の色のバリエーションが増えています。
 
絵文字 進化 Emojipedia
 
興味深いのは、「携帯電話」や「パソコン」の絵文字です。
 
2008年のソフトバンク絵文字では、折りたたみ式のいわゆるガラケーが描かれている一方、Appleは当然ながらiPhoneを使っています。
 
2018年に公開されたiOS12.1では、絵文字のiPhoneからホームボタンが消え、iPhone X以降のデザインに変更されています。
 
絵文字 進化 Emojipedia
 
「パソコン」は、ソフトバンク絵文字では1997年のブラウン管モニタから、2008年にはすっきりしたデザインに進化しています。
 
Apple絵文字では、2008年はiMac風のデスクトップだったのが、2018年にはMacBookに変わっています。

プラットフォームごとに違う絵文字のスタイル

Emojipediaでは、Apple以外にもGoogle、Microsoft、Samsung、TwitterやFacebookなどで使われているすべての絵文字の歴史をたどることができます。
 
以下のGIFアニメは、「女の子」の進化を、プラットフォームごとにたどっています。
 
絵文字 進化 Emojipedia
 
同じ絵文字でも、プラットフォームによって表現の違いがあることが分かります。

「キャリアが違うと届かない絵文字があった」時代

Emojipediaは、「ソフトバンクが以前、アニメーション付きの動く絵文字を提供していたのが興味深い」と評価しています。
 
動く絵文字 ソフトバンク Emojipedia
 
当時、日本の各キャリアは「絵文字」の豊富さをアピールしてユーザーを獲得していました。
 
現在、絵文字は世界統一基準であるUnicodeによって共通化されているため、利用しているキャリアや端末が違ってもほぼ同じ絵文字が表示されます。
 
キャリアや端末が異なる相手に絵文字を送ると、届かない、あるいはまったく違う絵文字が届くといったハプニングが起きていたことが、遠い昔話のように感じられます。

2019年の新作絵文字は多様性を重視

Unicodeが2月に発表した新規格「Unicode Emoji 12.0」では、人物の肌や髪の色の多様性が増したほか、異なる人種のカップル、車いすの人なども追加されています。

 
 
Source:Emojipedia
(hato)

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この記事を書いた人

2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

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