FBI長官「犯罪者が暗号化されたデバイスに隠れ続けることはできない」


 
連邦捜査局(FBI)長官のクリストファー・レイ氏は、米サンフランシスコで開催されたセキュリティ会議RSA Conferenceに登壇し、「暗号化の問題はますます悪化している」とコメントしました。

暗号化は犯罪者の隠れ蓑になっている?

Gizmodoによれば、FBI長官のレイ氏はアメリカ国内の暗号化の問題が悪化の一途をたどっていることを強調し、犯罪者が自由に隠れることができるスペースを存在させるべきではないとの意のコメントを述べたとのことです。

 

犯罪者が法の執行を完全に超えて自由に隠れることができるスペースが存在させ続けるべきではない。我々はこの問題の対処法を考えなければならない。

暗号化の解除に反対するテック企業

オーストラリアやイギリスでは、テック企業からのデータの引き渡しを容易にする法律が可決されており、FBIなどの政府機関は暗号化の壁の突破の鍵になるのではないかと期待を寄せています。
 
しかしながら、AppleやFacebookなどのテック企業から成る市民社会グループは、暗号化の解除に対して断固反対しており、「オーストラリアの法律は、企業の製品にバックドアを設けることにつながりかねない」とのコメントをまとめています。
 
2013年のエドワード・スノーデン氏の告発以降、AppleやFacebookは自社製メッセージングサービスにエンドーツーエンド暗号化を使用しており、メッセージの送信者と受信者しか内容が見られないようになっています。
 
 
Source:Gizmodo via 9to5Mac
Photo:Facebook/FBI
(lexi)

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この記事を書いた人

ARラボ出身の猫愛好家。往年のMacユーザーで、iPhone使用歴は10年以上。

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