2018年の音楽配信売上、ストリーミングが初のダウンロード超え〜日本レコード協会

日本レコード協会は2月26日、2018年の音楽配信売上実績を発表しました。ストリーミングの年間売上が初めてダウンロードを上回りました。音楽配信全体の売上は5年連続のプラス成長となり、音楽ソフト生産額との合計は3年ぶりの前年比プラスを記録しています。
音楽配信売上は5年連続プラス成長
日本レコード協会が発表した、2018年の音楽配信売上実績によると、2018年の年間売上は前年比113%の645億円で、7年ぶりに600億円を超え、5年連続のプラス成長となりました。
このうち、サブスクリプションと広告収入を合わせたストリーミングの売上合計は349億円で、ダウンロードの256億円を上回りました。
ストリーミングの売上がダウンロードを上回るのは、これが初めてです。
2013年頃から急増したストリーミング売上
過去10年間の売上実績の推移を見ると、2013年頃からストリーミングによる売上が急速に伸び続けているのとともに、配信売上全体も伸び続けていることがわかります。
また、スマートフォンの本格普及とともに、いわゆる「着メロ」「着うた」にあたるRingtoneの売上が減っていることも分かります。
音楽ソフトと配信の売上高は3年ぶりの前年比増
2018年の音楽ソフトの生産額は、オーディオレコードが1,576億円、音楽ビデオが827億円でした。
これに音楽配信売上を合計すると3,048億円(前年比105%)で、2015年以来3年ぶりとなる前年比増となりました。
2018年末、国内の音楽配信利用者は2,020万人
2018年4月にICT総研が発表した「定額制音楽配信サービス利用動向に関する調査」によると、国内の定額制音楽配信サービス利用者数は2018年末で2,020万人と推計されており、2020年末には2,270万人まで伸びると予測されています。
同調査によると、定額制音楽配信サービスの利用者数トップはAmazon Prime Musicで、2位がApple Music、3位がLINE MUSICでした。
Source:日本レコード協会 報道発表, 統計情報
(hato)