【自腹レビュー】Anker PowerPort Atom PD 1を使ってみた

「Anker PowerPort Atom PD 1」レビュー hato

「Anker PowerPort Atom PD 1」レビュー hato
 
AnkerのコンパクトなUSB Type C(USB-C)充電器「Anker PowerPort Atom PD 1」を購入した筆者が、iPhone XS MaxとMacBook Pro(13インチ)で充電テストを実施してみました。

コンパクトで軽いのに30Wの高出力

先日、国内発売された「Anker PowerPort Atom PD 1は、窒化ガリウム(GaN)の使用で発熱を抑えコンパクト化と約53gという軽量化を実現するとともに、USB Power Delivery(USB PD)規格での最大30W出力が可能となっています。
 
対応ケーブルを使うことで、iPhone8/8 Plus/X以降のiPhoneへの高速充電のほか、iPad ProやMacBookシリーズも充電できます。

小型軽量のUSB-C電源アダプタを探していた筆者

発売当日に「Anker PowerPort Atom PD 1」を購入できた筆者は、iPhone XS Maxを使用しているのに加えて、MacBook Pro 13インチ(2017年モデル)を持ち歩いています。
 
外出先で使用することも多いMacBook Proに同梱される61WのUSB-C充電器は、作りもしっかりしており、MacBook Proを短時間で充電できるのですが、その重さと大きさが持ち歩く上でのネックでした。
 
「Anker PowerPort Atom PD 1」の発売を知り、3,499円(税込)という価格は少し割高かな?と思いながらも購入した筆者は、iPhone XS Maxへの高速充電に加え、MacBook Proをどこまで充電できるのかが気になっていました。

弱点は折り畳めない電源プラグ

「Anker PowerPort Atom PD 1」の本体側面には、製品名、モデル番号や入出力などの情報が記されているほか、PSEマークも表示されています。
 
「Anker PowerPort Atom PD 1」レビュー hato
 
なお、「Anker PowerPort Atom PD 1」は電源プラグ部分を折り畳むことはできないので、持ち歩くときはプラグの扱いに注意が必要です。
 
「Anker PowerPort Atom PD 1」レビュー hato
 
筆者は、電源プラグ対策として、電源ケーブル類と一緒に小さなポーチに入れて持ち歩いています。

iPhone同梱の5Wアダプタより少し大きい

iPhone同梱のUSB電源アダプタ(5W出力)と並べると、ふた回りほど大きいのがわかります。
 
「Anker PowerPort Atom PD 1」レビュー hato
 
iPhone同梱のアダプタと「Anker PowerPort Atom PD 1」を、壁のコンセントに並べて挿してみました。小さいので、隣のコンセントを塞ぎません。
 
「Anker PowerPort Atom PD 1」レビュー hato
 
ちなみに、MacBook Pro 13インチに同梱の61W USB-C電源アダプタと比べると、サイズの違いが際立ちます。
 
「Anker PowerPort Atom PD 1」レビュー hato
 

残量40%のiPhone XS Maxに30分でどこまで充電できる?

iPhone XS Maxへの充電速度を、「Anker PowerPort Atom PD 1」とiPhone同梱のUSB電源アダプタで比較してみました。
 
比較条件は、「バッテリー残量40%から、30分間でどこまで充電できるか」としました。これは、筆者が「バッテリーが減ってきたな」と感じる残量から、短時間の充電ができた場合を想定した条件です。
 
充電中は、iPhoneの画面はロックしています。なお、充電効率を上げられる機内モードにはしていません。
 
iPhone XS Maxの充電テスト結果は以下のとおりです。
 

  • iPhone同梱のUSB電源アダプタ(5W):40% → 56%
  • Anker PowerPort Atom PD 1(30W):40% → 77%

 
iPhone同梱品による充電の伸びが16%なのに対して、Anker PowerPort Atom PD 1は33%の伸びと、およそ2倍のスピードで充電できています

MacBook Pro(13インチ)にも充電OK

13インチのMacBook Pro(2017年モデル)でも、充電速度をチェックしてみました。
 
「Anker PowerPort Atom PD 1」をApple純正のUSB-C充電ケーブルで接続すると、バッテリーのアイコンが充電中に変わりました。
 
MacBook Pro システム情報 「Anker PowerPort Atom PD 1」レビュー hato
 
「システム情報」を見ると、たしかに30Wで充電されていることが確認できます。

MacBook Pro(13インチ)、30分でどこまで充電できる?

MacBook Proも、バッテリー残量40%から30分間での充電状態を比較しました。
 
Macには軽い負荷を与えるために、SafariでのWebブラウジングとPagesで文章入力をしながら充電してみました。
 
MacBook Pro 13インチの充電テスト結果は以下のとおりです。
 

  • MacBook Pro同梱のUSB-C電源アダプタ(61W):40% → 76%
  • Anker PowerPort Atom PD 1(30W):40% → 60%

 
MacBook Proを30分間で40%から80%近くまで充電できた標準の電源アダプタには負けますが、「Anker PowerPort Atom PD 1」は同梱品の半分の出力ながら、40%から60%まで充電できたのは期待以上でした。

軽くて小さい充電器をiPhoneとMacで共有できる

iPhoneへの高速充電は、18W以上の出力を持つ充電器と、サードパーティ製も続々と発売されるUSB-C to Lightningケーブルがあれば可能です。
 
筆者にとっては、コンパクトで軽い充電器を、iPhoneとMacBook Proのどちらにも使えるのはメリットが大きいと感じています。
 
13インチのMacBook Air(Retina)や、12インチのMacBookを、電源アダプタと一緒に持ち歩く方は「Anker PowerPort Atom PD 1」なら純正品と同速度での充電が可能となります。
 
【ここが良い!】

  • 小さい、軽いのに30W出力
  • iPhoneの純正電源アダプタの約2倍のスピードでiPhone XS Maxを充電可能
  • 使用中のMacBook Proにも充電可能

 
【ここは残念!】

  • 電源プラグが折りたためない
  • 3,499円(税込)は少し割高感がある

 
 
(hato)

この記事がお役に立ったらシェアお願いします

この記事を書いた人

2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

特集

目次